チリメンモンスターを探せ! 黒地のプリントに貼ると見やすい!
小さな生き物がスクリーンに大写しに! 研究協議も実り多いものとなりました。
10月21日(月)、三国丘高校(定時制の課程)でパッケージ研修の研究授業が行われました。それに先立ち10月4日に行われた事前授業では教職員が生徒になるという形式をとり、どの教職員も生徒になりきって授業に臨みました。またその後様々な授業改善に向けての建設的な提案がなされました。それをふまえての研究授業は、事前授業にさらに工夫を凝らした授業となりました。
授業は3年生の「生物Ⅰ」、生殖と発生という単元で、生物が受精卵から成体になるまでに形態を大きく変化させながら体をつくり上げることを理解することが目標です。そのため、市販のチリメンジャコの中から色や形の異なる生き物(チリメンモンスター)を探し出し、それらを分類してプリントに貼り付けていくという生徒主体の活動が取り入れられました。事前授業のときに白地のプリントに貼り付けると見えにくいものもあるという意見があり、今回は貼り付ける部分を黒地にする工夫をしました。次に、生徒が探し出したものの中から典型的なものをICTを活用してスクリーンに映し出し解説するという展開で、生徒は映し出された生き物のスケッチをしました。その間も、生徒から様々な疑問や驚きの声が上がり、生徒が終始興味関心をもって参加する授業となりました。
その後、別室で研究協議が行われましたが、生徒が生き生きと活動していたこと、ICT活用が効果的だったことにどの参観者も感心していました。今後の課題としては、三国丘高校がめざす授業の要素の一つである「目標を明確にすること」をより強く意識して、体験を学びの達成感に結び付けることです。それができれば、今回のパッケージ研修の成果が三国丘高校の授業のスタンダードとなることでしょう。今後の三国丘高校のさらなる授業力向上が大いに期待されるところです。