みどり清朋高等学校 研究授業・研究協議

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  スクリーンの写真に見入る生徒たち        ペアでプリントを交換し合う

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   研究協議での授業者の振り返り         研究協議での話し合いの様子

1126(火)、みどり清朋高校でパッケージ研修の研究授業が実施されました。本年度みどり清朋高校では、ICT活用を中心に「わかる授業、魅力ある授業による生徒を満足させる授業づくり」に向けてパッケージ研修が進められ、国語の担当者が代表して授業を行うことになりました。

事前授業(1029日)では、ICTを活用したもののあまり効果的ではなく、生徒参加型や活動型の授業への工夫もまだ充分ではありませんでした。その後、みどり清朋高校がめざす授業像について再度確認をし、研究授業に向けての準備が進められました。「視覚的な面から興味を引き出す」「自ら疑問点を見出して考える」「他の生徒と意見を交換する」「発表する」等、生徒主体の学習指導案を作成し、当初の予定にはなかった2度目の事前授業(教職員が生徒役となっての模擬授業)を行うなど、授業改善に向けて意欲的なチャレンジが続けられました。

研究授業は1年生の国語総合の時間、「土佐日記」の冒頭部分を題材に、ワークシートや生徒同士の話し合いを中心とする授業展開となりました。授業担当者が自ら撮影した写真を写し出したり、現代の歌について考えるところから興味・関心を引き出したりというような工夫も凝らされていました。また、ワークシートは、1枚のプリントに自分の考えと他の生徒の意見が書き込める形式で、生徒たちがプリントを交換しながらペア学習ができるように作られていました。生徒たちは1時間中いきいきと学習に取り組んでいました。

研究授業に参加できなかった教職員のために、授業の様子を撮影し編集したビデオを作成し、129日(月)に改めて研究協議が実施されました。ビデオを見ながらの授業者の振り返りの後、「よい授業をするためには・組織的な授業改善に必要なこと」というテーマで教員同士が話し合いました。今回の研究授業については、「ワークシートを使うことによって生徒が意見を言いやすくなった」「生徒がお互いの意見を聞き合うのはよい」「普段は見られない生徒の主体的な活動が見られた」などの意見が出されました。また、授業の準備や発問の大切さ、ICT活用などについても改めて考える機会となりました。

研究授業直後の生徒に対するアンケートでは、「いろいろな意見が出て土佐日記についていろいろ知ることができた」「資料もあってわかりやすく、いつもの授業より楽しかった」など、ほとんどの生徒が肯定的な感想を書いていました。今回のパッケージ研修が、みどり清朋高校の授業改善に向けての大きな第一歩となったことは間違いありません。