ただいま

本日出勤の際、多くの方から山手台小学校から今戻ってこられましたか?とお尋ねいただきました。昨日は和歌山に出張しておりました。淀川、大和川、紀ノ川を越え、和歌山での研修を終え、大阪に戻ってきたときに近畿地方を縦断したような気になっていました。

 土曜日学校に戻り、到着のブログを書こうとコンピューターの前に座ったものの、行きつ、戻りつする意識の中で断念したことを皆様のお声がけで思い出すことができました。

 土曜日の朝、茨木高校に無事到着しました。後団の皆さんから一言話す機会をいただき、次のように述べました。

 私にはみなさんよりたくさんの「昨日」があり、その「昨日」の中には悲しいことや辛いこと、苦しいことや、耐えられないような思いをしたことがたくさんあった。そんな中での生徒のみんなと一晩中歩けるプログラムに参加できる喜びは果てしなく大きい。なぜなら、寝なさいと一言も言わず同じ時間を過ごせる機会を得たからです。長い教員生活の中で、ほぼ最終段階を迎える中で、こんな幸せな時間はない。ただその一点をとってみてもこの一昼夜歩き続けたこの事実は自分の残りの人生を豊かにしてくれる経験だと感じるという話をしました。生徒のみなさんにとって、この歩行の意味が何なのかがもし今はわからなくても、「楽しかった」「やり遂げた」という思いが宿っていればもうそれだけで大正解。さらに、みんなには私よりたくさんの「明日」があります。その「明日」のどこかで「ここと」が妙見登山とつながってたのか、「こため」にあの日がんばったのかという日が来ればさらに良いという話をしました。「明日」にカタカナの「ノ」が乗っかって、今日のこの経験が生かせる日がやっつてきて、その意味が明らかになりますように!

 多くの人のお世話になりました。休憩所として場所を提供してくださった山手台小学校、清渓小学校、東能勢小学校のみなさまありがとうございました。提供していただいた場所はもちろんですが、お心遣いが何よりもありがたかったです。東能勢小学校でのPTAの皆さんにしていただいたおもてなし。ふるまっていただいたお汁粉、コーンスープのおいしさはやる気と元気を下さり、冷えた心を温めてくれるやさしさに包まれる時間をも与えてくれました。寒い中でのご準備、重いコンロを運ぶ等の大変な作業をしながら、お見送りしていただくときの笑顔と手を振るお姿は、再スタートの背中をそっと押してくださる第一歩の力強い援助となりました。

 本瀧寺ではご住職が出迎えてくださり、切符とシールを一人ひとりに手渡してくださりました。「令和5年発行努力し続ける限り有効」の文字が記された志望校ゆき切符。皆さんの志を下支えしてくれますように。そして、能勢電鉄の皆さんが用意して下さった横断幕、「最後まであきらめずがんばってください!」の言葉に帰路に向かう力をいただきました。

 プロフェッショナルの技と言えばタクシーを低速で走らせながら私たちの行く先を照らしてくれ、後ろから来る車に注意を与え、守ってくださった運転手のみなさんの匠の技。卓越した技術に支えられながら安全な夜行登山を実施できました。心から感謝申し上げます。夜を徹しての勤務の中、休憩所で仲間をねぎらうために暖かいものを提供してくださった教職員のみなさん、一緒に歩いてくださった先生方。下見から、詳細な計画を立て、実施まで粉骨砕身奮闘してくださった主担をはじめとする係の先生方、ありがとうございました。

 そして最後に、細心の気遣い、気配り、心遣い、心配り、皆さんの凛々しい姿に何度も奮い立たされました。妙見夜行登山成功おめでとう。妙見委員の皆さま、お疲れさま、そしてありがとうございました。