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UCB-5 (Design thinking, Chabot Space and Science Center Sunday, July 27)

 渡航中に思うように記録ができなかった部分が多数ある。少し時間をいただきながらお伝えしたいと思う。「円」に力がない中で本当に大きなコストと多くの人の力添えで実現しているこのプログラム。参加している人はもちろん、多くの人に共有してもらえることが主催者側の願いの一つである。3つのセッションと現地での人との触れ合いを通じて「気づいた」こと、そしてだからこそ「築けた」ことをうまくお伝えできるよう綴りたい。

 3日間通して学んだ"Design thinking""Visual thinking""Story telling"

Design thinking―problem solving projects      5 steps to take

Step 1 Empathize  Step 2 Define   Step 3 Ideate  Step 4 Prototype   Step 5 Test

この5つのステップをまさしくstep by stepで状況に応じて変えていくことが肝要である。顧客のニーズはどこにあるのか、そしてこのプロジェクトにかかわる人たちの願いは何なのか。Strategyとして提示されているその根っこにあるのは「人間(理解)」(human centered)である。        People are the most important part of the process.

それぞれのグループは、通勤通学時の公共共通機関の混雑の緩和、大学寮のシャワーの設備の改善、学習を個別最適化するうえで生活習慣の改善、喫煙について等のテーマについてこの思考法を用いて解決策を模索し、お互いに発表をした。まだ全体像が見えない中で、短時間のセッションでの取り組みとなり英語でのコミュニケーションに対するチャレンジに比して、内容についてはまだまだ消化不良である印象は否めなかった。

午後からはChabot Space and Science Centerを訪れ、NASAの展示品などを通じての宇宙工学を始めとする様々な学びを得たうえで、より効率的、コスパの良い風力発電をめざすために羽(blade)をどのように設計すればよいかについて各グループで何度も試行錯誤しながら作品を作り上げていった。午前に学んだデザイン思考をうまく活用しながら、そしてhuman centeredを意識し、グループからティームへと変わる瞬間が何度も訪れた。羽の形や大きさ、風を受ける角度などについて物理の授業等で得た知識をフル活用しながら議論を積み重ねた。突破していく力とそれを大きな心で受け入れる、受け止める力の交錯の中でティームへと変わっていく。Centerを後にする際に、自分の将来の夢を語るメンバーも出てきた。みんなほほえんで聞いている。研修が始まった日、初日である。