前ブログで、親子交流講座でのお子様の微笑みに幸せを感じたことをお伝えしたが、この寒空の下多くの茨高生の朝の笑顔にもほんのりとした暖かさと幸せを感じている。笑顔をくれているみなさんの微笑みが自分に向けられていなくても構わない。幸せなんだ!
授業見学に訪れる中で、とてもあたたかく迎えてくれる人がたくさんいる。あいさつはもちろん、「この席空いてますからどうぞ。」「いずガタガタしませんか。」「窓際寒いですよね。」等など...。本当はこちらが謝らなければならないようなことを、逆に気遣い、声をかけてくれる。78期生、3年生はまさしくここからが一番の正念場、11月からの密度の濃い3ヵ月ちょっとが勝負どころとなる。化学、物理、数学の演習の授業を拝見したが、どの授業の時にも自然体で問題に取り組み、緊張感の中にも、どことなく柔らかい雰囲気が揺蕩う。
古典の古文・漢文の共通テストの振り返りの時のPair Workの熱気、わからなかったところはもちろん、どう対策するかという話にも熱がこもっていた。さらにWの授業では、驚くほどの大きな声での音読、英文のチェック、鋭い指摘。みんなでよくなっていこうとする姿勢が強烈に印象に残った。体育の授業でも、スタートこそ5678の声が出にくかったが、審判を多くの人が買って出て、卓球のリーグ戦が活況だった。例年言っているが、この時期に体育に夢中になれる懐の深さは入試終盤、特に直前、当日の様々な出来事に対応する心のふくよかさを生む。また、仲間と同じ時間を共有することで生まれる広い意味での連帯感は最後に腰のあたりから背中をぐっと押す。これは、ありがたいことに16年間、1次、2次試験に向き合う多くの高校生と触れ合う機会を得たことによって得られた知見だ。
授業中に多くの先生方がおっしゃっていた、与えられた時間で何ができるかを考えながら、普段の授業も、勉強も、試験問題も取り組むこと。今、手にしている10分をどう扱うかが60分や3時間、4時間を大きく左右することをしっかり心に留め置くことが大事なんですね。どの先生も様々な表現を使ってお伝えになられていました。
これも毎年言っていることですが、当日、問題用紙が配られる前の一番ドキドキする時に緊張しない術の一つとして、お世話になった人の名前を全部言う。余裕があれば顔も思い浮かべる。そして思い切り心の中で(声に出しちゃだめですよ)「ありがとう」と囁き、「すべての自分の力が出し切れますように背中を押してください」と叫んでください。きっと落ち着きますよ。持ち物のどこかにカンガルーがいるとよいななどとも思っていたりもします。もらいそびれた人がいればどうぞご利用ください。(追いカンガルーもあり!)
さあ、今からまた、1階に出動です。良い時間となりますように!