茨木高校には4つの宝物がある。そして生徒には大切にしてもらいたいことが1つある。第2回学校説明会の校長挨拶の中で申し上げたことである。私の考える4つの宝物は1.生徒、2.育まれた保護者、3.見守る教職員、4.卒業生、同窓生。
説明会の司会は、宝物1の放送部の1年生。1回めの説明会ではできなかった立候補を実現してマイクの前へ。開会前、少し緊張していると話をしていたが堂々と始めてくれた。映像でのご紹介のあと、宝物3の首席の先生から茨木高校の教育についてご説明いただいた。
再び宝物1の在校生2年生からのスピーチが続いた。中学生時代の様子、志望校決定に学校説明会が大きく関与したこと、直前までの葛藤を経て受験、合格に至った経緯を話してくれ、その後、種々の行事や部活動での取り組み、国際交流から高大連携まで多岐にわたって説明をしてくれた。各行事の中で得られること、それが今どのように自分に役立っているかということを鮮やかに、さわやかに語ってくれた。どの行事にも共通して、仲間がいること、自分の心が折れそうになっても支えてくれる人の存在があることで様々な場面で行事や勉強、勉強と部活を両立することができていることに感謝していると伝えてくれた。中でも試験前の勉強会が自分たちの学年の特筆すべき取り組みで、自分の勉強時間を削ってまでみんなのために力を尽くしてくれている仲間の差し出してくれる暖かさに心打たれ続けているという言葉を届けてくれた。茨木高校は挑戦する人を応援してくれる学校という言葉が力強く響いた。
宝物4の卒業生からの言葉が説明会のトリを勤めてくれた。志望校決定はやはり、この学校説明会。和気あいあいとした雰囲気で、Friendlyに声をかけてくれた先輩たちとのふれあいで意を決した。在学中は塾には行かず、朝、少し早く登校し、勉強時間を確保した上で授業をきっちり受け、家庭での学習を積み重ねた。授業の中で、提供してもらう質問の時間や授業時間以外に教員を訪ね、質問を重ねることや添削の指導などを通じて疑問点を解決してきた。行事にも積極的にかかわり、宿泊野外活動では行事委員、体育祭ではマスゲームの副リーダーとして力を尽くした。様々な出来事があり、仲間とコミュニケーションをとりながら乗り越えてきた経験が入試に向けた厳しい状況が迫ってくる際の集中力、忍耐力として対応できる力につながっていったように思う。自分たちで責任感を持ってやり切ってきたからこそ得られた力が自らを今もなお支えている。生徒の自主性を重んじ、人として成長する機会を惜しみなく与えてくれる茨木高校への進学を決めるきっかけになればよいというメッセージで締めくくってくれた。
司会より、宝物3の保護者であり、卒業生であるPTA会長様からのメッセージのご紹介があり、すべての宝物がなぜ宝物であるかをご紹介し閉会のご案内をしてくれた。
ご帰宅までの時間、ご帰宅されてから、お子様と今日の出来事を共有していただきながら進路決定がなされることを願っております。
4つエピソード。生徒の案内役として廊下で立っていた生徒に「寒い中お疲れさん。ありがとう。」と声を掛けたら「(お気遣い)ありがとうございます。」と何十倍もの清涼感を伴った挨拶を返してもらった。1部と2部の入れ替えの際、椅子にパンフレットを置き続ける係の生徒にお礼を言ったら一斉に笑顔で「こんにちは」("たやすいことですよ"という空気で)と大きな熱量で返された。校門のところで案内をしていた生徒が、茨木高校のプレートの前で写真を撮ろうとしていた親子の方に「撮りますよ」と自然に声をかけてシャッターを押してあげた。そして、2部が終わった後、司会をしてくれていた放送部員と在校生発表をしてくれた2年生の二人が椅子の上のパンフレットを何十枚も集めてくれていた。このようなお子様方を預けてくださっている保護者のみなさまに心より感謝申し上げます。そしていつも生徒を見守り、今日も土曜日の貴重な時間にお力添えいただいた先生方、ありがとうございます。やっぱり宝物です。