政党、選挙制度。まさしく、今、日常で見聞きしていることを授業の中で触れる。一年前はもう遠い過去、昨日起こったことですらも歴史になってしまいかねない日々の中で、一定の見解を示し、時々のゴールにたどり着く授業、公共。HandlingもManagementも苦心されておられるであろうことは想像に難くない。極端に言えば、3日後の授業に使おうと思って準備していた資料が、その翌日には全く役に立たなくなる可能性もあるのだ。その中で、映像を提示し、また、WEB上のアンケートなどを利用しながら歴史的な流れと今の潮流の着地点を慎重に言葉を選びながら示しておられた。生き生きと意見交換する生徒の姿が頼もしい。
家庭基礎での親子交流事業。「だるま」の絵本をじっと見つめるお子さん。その子供をじっと見つめる生徒たち。その生徒を眺めるお母様方。子供たちの成長や子育ての難しさすばらしさ、そこにある幸せなどについてインタビューを通じて書き留める生徒たち。これからの人生、子育てするときに参考にしたいと思う生徒や親はこんなに苦労をして自分を育ててくれているんだという実感を持っているように見受けられる生徒さんもいました。今を生きる3世代の人々が、時を同じうしてこれまでとこれからをつなぎ合わせていく姿に深い意味があることをしみじみと感じながら会場を何度も見渡しました。
ふと気づくと、一人お子さんがずっと私を見つめてにっこり微笑み続けてくれていました。なぜだろう、当たり前だがとてもしあわせだ。こんな笑顔が届けられる人になりたい。