より大きな舞台で

本日昼休み、第14回近畿高等学校囲碁選手権大会と令和7年度全国公立高校バドミントン研修大会近畿地区予選、同全国公立高校バドミントン研修大会へ出場する部員たち(囲碁・将棋部4名、バドミントン部7名)が校長室を訪れてくれた。

上位の大会をめざす生徒のみなさんにはほぼもれなく参加する大会での抱負を聞かせてもらっている。「大会での一勝、一点でも多くどん欲に求めていきたい」「出場の機会が得られれば、勝利で貢献したい」「出場がなければチームの力が上がるよう全力でサポートしたい」「全国クラスの選手のプレーから学びたい」「出るからには優勝をめざす」「落ち着いて自分のスタイルで戦いたい」

大会の規模や競技人口の点などから、この場で話すときに少し照れ臭そうな表情をする人たちもいるが、ぜひ知ってもらいたい。近畿や全国というスケールで自分は戦った経験があるということはこれからの人生で大きく背中を押すことになる。2007年生まれの人たちは平均的に107歳まで生きるであろうという話を先日の研修でお聞きした。まだ90年ある。10代で日本を舞台として戦い、ぜひ世界規模で活躍してほしい。

小さい話で恐縮だが、1999年、36歳の時に国のプログラムで、22名の教員が世界各地(アメリカ、イギリス、フランス、オーストラリア、ニュージーランド、韓国、ロシア)へ日本語教員として派遣された。その時、そのメンバーの代表としてあいさつし、東京外国語大学の学長(のちの国際教養大学の初代学長)、中嶋嶺雄氏より「国の代表としての活躍が期待できるワクワクするスピーチでした」と声をかけてもらえたことは一生の宝物、心のどこかでいつも囁いてくれ、そっと背中を押してくれる。困難な時ほどこの経験が心のドアを叩いてくれ、自分が取り組んでいることが日本、世界のレベルへとつながっていくことを意識させてくれる。それがこの部屋で生徒たちに声をかける原動力となっている

90年後に、あの年が転機だったと言える一戦を交えられることを期待して応援しています。