夏の思い出 そして今、ここから

冬休み前、最後の登校日。式(集会)と学びの報告会が行われました。式では私からご挨拶し令和7年度冬休み前挨拶.pdf、生徒部長の北村先生から年度当初にお示しいただいていたことの再確認と自転車の乗車について、また制服検討委員会としての取り組み状況などのご説明をいただきました。配信形式の集会に合わせて映像を示しペアワークを促しながら、学びを深めていかれる様子を拝見して、改めてその姿勢に感服いたしました。(私はたくさんプリントアウトして示そうと思っていましたが、見せたのはサンタのネクタイだけでした。学ぶべき、身につけるべき力がまだまだある。課題山積だ。)

囲碁将棋部、バドミントン部が大阪大会で様々表彰されたのち、近畿大会、全国大会へと駒を進めていること、水泳部の近畿大会での入賞報告、硬式テニス部のブロック大会での優勝や軽音楽部のギター部門でのベストプレイヤー賞、天文地球科学部の地学研究発表会での成果や第71回青少年読書コンクールでの全国大会への出展など様々な分野で、様々な活躍の様子が伝えられました。教室で立ち上がって、多くの仲間から暖かい拍手が送られていることを頭に描きながら、校長室から拍手を送りました。

学びの報告会では、今夏、GLHSアメリカ研修に行ったメンバー(3人)と医療体験に参加した生徒から発表がなされました。

アメリカ研修では、出発直前の天王寺高校の校長先生の「やらなかった後悔はするな」という言葉を胸に、「今しかない」という想いで研修中のさまざま場面で躊躇することなくチャレンジすることができ、今もその姿勢を大切にできているという研修前、中、後を通じて深めている学びについてのお話や英語で話すことの意義について運用能力を高めることだけではなく伝えたいことの本質は何なのだろうと考えることができたこと、他言語だからこそ心動かす伝わり方があることに思いを馳せる機会があったことへの言及などがなされました。「お互い様」の例は非常にわかりやすく、聞いている聴衆にとって示唆に富むものであったように思われました。セッションで学んだ、Design thinking, Visual thinking strategies, Story telling, Final presentationが本プレゼンの中でも生かされていることが何よりもうれしい成果です。リーダーとして常に全体を考え、うまく運べることに力を尽くしながら、うまくいかないことでつながりを、心を一つにすることの大切さに気付いたというメッセージなど研修そのもので得たものと同等あるいはそれ以上の人生の中で役だてていく大きなものが得られていることがここ、学びの報告会で伝えられていることの意義は茨高にとってはもちろんですが、GLHS10校にとっても果てしなく大きな意義があります。このあと2月14日、合同発表会での原稿作成やプレゼン練習などまだまだ気を抜けませんがぜひ力を添え続けてくれることを願って止みません。

医療体験では、「なぜ医療に関わりたいのか、生と死に携わる覚悟はあるのか。」この一枚めのスライドでの問いかけに一週間びっしり詰まったスケジュールの中で、外来診療、薬局実習、担当患者さんとのふれあいを通じて、地域医療と将来の日本の医療について考えを重ね続けました。冒頭の問いに対して、「どう死ぬのが幸せなのかを考えられるのは医師だけだ」という言葉に心揺さぶられ、そのことについて考える道を選ぼうという強い思いがあることを伝えてくれました。患者さんの手をずっと暖める機会を持ったことや外来患者さんの両腕を握ることの意味などに触れながら、自分の思いをどんどんと認識できるようになっていくさまが語られ、自分の中にもその暖かく流れる時間が同時体験しているような感覚に見舞われました。。

両プレゼンに共通しているのは、学びが学びだけで終わらず、そこから自分事としたことをこれからどのように生かしていくのかに思いを寄せ、途上にあることを示しながら発表していた点です。それはクイズ形式などわかりやすい方法であることのみならず聴衆が受け止めやすく、受け入れたくなるように丁寧に整えられた発表であることに体験の中身に対する敬意と同様の敬意をプレゼンターたちに抱きました。

4人とも個性が違い、その個性を思う存分発揮しながらあるがままでいられることの良さを示してもらえるいい機会であり、聴衆のみなさんにとっても良い機縁だったように思います。。

掲示板に貼られた一枚の紙、そこに価値を見出し、新しいことに挑戦したみなさんの「あなたらしい」姿。2026年も「後悔のない今やるべきこと」にどんどん向かって行ってほしいと思います。2026年も良い年になりますように!