Ben shot a bear. Mark shot at a bear. さてBenとMark、どちらが撃ったクマが間違いなく痛みを覚えているでしょうか?2択で英文法を教えることを試みていた時の問題の一つです。答えはBenです。(考え方がいろいろあることを承知の上でお伝えしています。ご了承ください。)Markはめがけて撃ちました。当たっているかもしれませんが、当たっていない可能性を含みます。ここでは動詞と目的語の距離が意味のつながりを薄くするということを伝えたいというのが大きな主旨でした。たった一つのatの有無で事実に差が生まれうる。
2024年9月4日 Into Of Fromというタイトルのブログhttps://www.osaka-c.ed.jp/blog/ibaraki/principal/2024/09/04-264335.htmlの冒頭です。77期生の入学式の式辞ではanxious forとanxious aboutについて触れました。https://www.osaka-c.ed.jp/blog/ibaraki/principal/2022/04/08-209798.html
前置きが長くなりましたが、授業見学をした際に、生徒から"What is the difference between 'learn' and 'learn about'?という英語での質問がありました。(自分の聞き取り能力に自信がありません。間違っていたらすいません。)質問の内容もさることながら、授業中に英語での問いがなされ、先生も英語で応じ、その後、日本語でフォローをされていました。感慨深い瞬間でした。私の説明なら上記で記した「距離と意味の関係」、そしてaboutが持つ「あれこれ」の意味が周辺を表すというような説明になるかと思いながら聞いていましたが、もっと本質的なご説明を先生がされて、質問した生徒も理解が深まった様子でやり取りが終わりました。日常的に英語を使い、本質にまで迫れるということを目標として授業に取り組んだが、自分が現役の時にはその難しさを感じることが常だった。LearnとLearn aboutを両立している授業に出会えたことは驚異であり、深い喜びだ。英語そのものを学び、英語にまつわる様々なことも併せて学ぶ。遠のく現役!