
昨日、図書委員編集部のメンバーがRafflesiaを届けてくれた。冬、家で過ごすゆったりとした時間に最適な本をどうぞとRafflesiaの冒頭で読書の世界へと誘ってくれます。
今号では、本屋大賞・直木賞を受賞した本、冬にまつわる本、映画化された本の3つのテーマでのご紹介が本編の中で綴られています。いつもながら生徒のみなさんの「書評」に多くのコトを学ばせてもらっています。自分が感銘を受けた、あるいは面白いと感じたこと。人が興味を持つであろうこと。そして思わずページをめくってその先に行きたくなるような長い導入など様々な形での紹介をそれぞれの感性で綴っている。そして、らふれしあ編集部がそれぞれの作品をうまく配置し、一冊の刊行物としている。一度もチャレンジしたことがなかったが、ちょっと書評を書いてみようと思う。
茨木高校に赴任して3年と9カ月、4年めも終わろうとしている。本校は今年130周年の記念すべき年を迎えた。茨木高校の130年とは?なぜ茨木高校は今の在り様、佇まいになっているのか。自主自律の精神、高い志、枠を超える知性。円くなるな!無限であれ。二兎を追え!勤倹力行、質実剛健、以文会友。130周年の記念式典では、120年からの10年に大きなスポットを当て、式辞【式典】創立130周年の式辞.pdf、ご講演、生徒、教職員にとって直接かかわっていただいた方々をパネラーとしてお招きし、シンポジウムも行った。在校生を含むパネラーの方々、言葉を交わす茨高生がこの50年間変わらずにいるということに共感を覚え、みな微笑んだ。
なぜ茨高生は、自主自律の精神を大切にし続けられるんであろうか。なぜ高い志を抱き続けられるんであろうか。勉強だけじゃなく、スポーツも、芸術も、あらゆることに心湧き立たせるのか。行事の際はもちろん、様々な場面でなぜ誰かのために力を尽くすことを喜びと感じられるのか。なぜ、自分の力でこれができたんだと言葉にしないのか。大きなことを成し遂げた数々の卒業生の方が「自分でいいんですか」とおっしゃりながら、淡々と成し遂げられたことをお話しくださるのか。記念式典の式辞をご披露しているときも、そして記念式典のご挨拶を綴っているときにも答えが明確には得られないまま問いかけ続けてきました。
「デンさんのプール 杉本傳~水泳ニッポンを作った男」大野裕之(高45回)
私が赴任してからずっと問いかけてきたことへの答えの入り口が数多くここにありました。有形のものはもちろん、無形であるからこそ大切なものの源泉がここにありました。茨高生に、様々な形で力を添えてくださった茨高の卒業生に魅力を感じているみなさんの「なぜ」に応えてくれるエピソード、メッセージ、ヒストリーをご堪能下さい。
らふれしあ編集部のみなさん。修業が必要だと思います。ご教示ください。