読書の薦め7 西の魔女が死んだ

07_西の魔女が死んだ.jpg 第44回小学館文学賞等いくつもの文学賞を受賞した作品です。
ちょっと生きていく方向を見失いかかった心に、そっと語りかけてくれる気がするお話です。読んでいると、いろんな思いが頭を巡ります。

 主人公は"まいちゃん"。ちょっとしたことで孤立してしまい、学校に行けなくなった中学生です。そんな"まいちゃん"が、自宅を離れ、お母さんからも離れ、自らを魔女と呼ぶおばあちゃんと暮らし始めます。そして、そこで、"なんでも自分で決めること"を学びながら、成長していきます。
 そんなおばあちゃんが、まいちゃんに大切な約束をします。そして、おばあちゃんは、その約束を果たして遠くへ旅立ちます。易しくて、優しくて、暖かくて、胸に応える一冊です。
 
 200ページほどの薄めの文庫本です。夏休みに涼しい木陰で読むと、心まで爽やかになるかもしれません。人間誰しも自分との折り合いがつかなくて悩むことがあると思います。そんな時にこの本を読むと、何かのヒントが掴めるかもしれません。

 では、最後に、
『onとoffを意識して』頑張れ 今高生!