7月22日(金)終業式を行いました。
4月に入学した1年生も、勉強に、部活に、学校行事にと今高生らしく成長しています。
2年生は、3年生の部活引退を受け、多くの生徒の皆さんが、部活に、学校行事にと、生徒の中心として活動を始めてくれています。
3年生は、進路実現にまっしぐら。夏休み中にも、補充授業、講習、集中勉強会、模擬試験が予定されています。講習は、夏休み中殆どの日で先生方が計画されており、生徒自身の得意科目の強化や苦手科目の克服に向け、自身の計画との整合性を考え、自ら申込み受講します。
終業式の校長講話では、世界的によく読まれている『ビジョナリーカンパニー2』という本から、著者のコリンズさんが名づけた『ストックデールの逆説』を紹介しました。ストックデールさんは、ベトナム戦争に従軍した米国空軍の中隊長で、北ベトナム上空で撃墜され、捕虜として過酷かつ、いつ帰国できるか全く分からない厳しい状況下で、8年間もの収容所生活に耐え抜き帰還した方です。
その収容所での過酷な状況下で耐え抜けたその秘訣を、著者のコリンズさんは、飛躍の法則として『ストックデールの逆説』と名づけました。それは、次の内容です。
ストックデールの逆説(飛躍の法則)
①厳しい現実を、直視する姿勢を貫く。
②厳しい現実のなかでも、勝利への確信を失わない。
厳しい収容所生活で耐え切れなかった人は? との問いに、ストックデールさんは、次のような人だ、と答えたそうです。
『クリスマスになったら出れる。』と根拠の無い期待をし、クリスマスが過ぎると、『イースターになったら出れる』と期待する。次は、感謝祭までには・・・・・。そして段々心が折れてくる。そういう人が耐えきれなかった。と答えたそうです。
さらにストックデールさんは、この厳しい体験は、必ず、将来の飛躍に役立つ、役立たせて見せると思っていたそうです。
ストックデールの逆説は、勉強、部活、学校行事等への取り組み時の心構えに当てはめることができるのではないだろうか?
現実を直視して、分析し、淡い期待は抱かずに努力を続ける。だけど、必ず、達成するという思いは決して失わない。今日、明日にはできないけれど、必ず達成する。どうでしょう。部活、勉強、文化祭の準備等々にも、言えるのではないかな? と話しました。
ストックデールの逆説を進路実現に励む3年生に当てはめると、たとえば、次のようになるのかもしれません。
模擬試験のD判定、E判定の現実は、しっかり受け止める。そのために必要なことはなにかを分析し、努力する。だけど、かならず合格して見せるとの強い気持ちはいささかも揺るがない。さらに、この経験は必ず将来の飛躍に役立たせると思い続ける。
青春はあっという間に過ぎるとも言われています。何十年も後に、やりきった、との想いが蘇る夏休みになることを期待しています。
一つ目の写真は、終業式の校長講話後に、生徒指導主事の先生がお話しているところです。
二つ目の図は、校長講話で使ったパワーポイントファイルからの1枚です。今回も、いつものようにこのような図や写真を10枚準備し、プロジェクターを使って、お話しました。檀上から見る今高生の視線が素敵でした。
最後の写真は、終業式終了後、3年生が残った学年集会で、3年学年主任の先生が、夏休みの取り組みについて、熱く話しかけているところです。この学年主任の先生のお話しは、いつも心にドーンと"熱い思い"を伝えます。
では、最後に
『onとoffを意識して』 頑張れ 今高生!