授業見学6(数学・情報)

 今回は、数学の授業を紹介します。

 数学は、論理力を鍛えます。正解はひとつ。実に明快な科目です。 理系や経済系の学部に進む方は必須です。一方で、数学が、社会に出てから役に立つのか? といった疑問は古くからありますね。そう疑問に思っている生徒も多いかも知れません。  数学って考えるための道具です。考える力と論理と推理の力を高めます。生徒の皆さんも社会に出ると、さまざまな課題や問題にぶつかり、どちらに進むか決めないといけないときが何度もきます。そんな時どうするべきかは、いろいろな状況、条件、使えるリソースを考え、論理的に答えを導いていく力が成否を分けると思います。その考えて判断することって、数学の問題と同じではないかな?と私は感じています。論理力を高めるためには、数学を学ぶことが効果的だと思います。その論理力が国語の論説文の解釈や理科や社会の文章題の本質を突き止める基本の力にもなると思います。

blog161014b DSC03507.JPG 進路実現の立場から言いますと、国公立に進学した生徒と関関同立に進学した生徒の違いは、数学の違いだという結果もあります。国公立志望の生徒さんは、1~2年生の間に、しっかり数学の基本を身に着けてほしいと思います。継続が大事です。頑張りきる点では、部活と同じです。

 もうひとつ数学に助けられたお話をします。大分昔になりますが、私、欧米やアジアのエンジニアと技術についての打ち合わせをよくしていた時期があります。英語も十分でなかった頃の話なのですが、その時、数式に助けられました。数式は万国共通です。英語を喋れなくとも、ホワイトボードに数式を書けば通じます。そして正確に伝わります。Nで割って、Σを取って・・を英語ではなかなか言えませんが、数学ならすぐに伝わりますよね。

 では写真に移ります。今宮高校の数学と情報の授業です。熱い熱い思いを持って生徒に数学を伝えたいと頑張っている先生が多いです。放課後に長時間、生徒の質問に、廊下の各所におかれた机で対応されている数学の先生の姿をよく目にします。

blog161014c DSC03503.JPG 一番上の写真は、3年生の数学の授業です。進路指導部長を長年務めておられる先生です。センター試験の出願も終わった今、授業に熱がこもります。

 二枚目の写真は、1年生の情報の授業です。生徒全員にパソコンを使い、教壇にある先生が操るホストコンピュータからのデータを受けたり、モニターを参考にしたり、黒板手前の大スクリーンを見たりして、実際にPCを操作して、情報リテラシーを高めます。

 三枚目の授業は、若手の数学の先生です。普段は優しい先生ですが、授業となるとピーンと空気が張り詰める緊張感があります。厳しいけれど、生徒からの評判が高い授業です。

 数学は冷たいなって感じている方も多いかもしれません。ですが、数学の発展には、熱くて泥臭い人間味あふれた物語が多くあります。どこかで紹介させていただきたいと思います。

 では、最後に 『onとoffを意識して』頑張れ 今高生!