総合学科21期生『今高生の主張』の冊子ができました。

 6月に『今高生の主張』の学年発表会をご紹介しましたが、3年生全員の思いが詰まった文集『今高生の主張』の冊子が完成しました。3年生の皆さんには、既に配布しています。3年生の保護者様は、是非、ご一読ください。生徒の皆さんの成長や思いを感じることができると思います。

 私は、この『今高生の主張』を、今宮高校の取り組みの中でも、特に誇れるものだと感じており、とても大切にしたいと思っています。毎年、巻頭文を依頼されるのですが、本年の巻頭文を掲載させて頂きます。思いが伝われば幸いです。

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 21期生『今高生の主張』によせて
         平成30年7月 校長

 今高生の主張は、今宮高校3年生が、自身の体験や考えてきたことをじっくり振り返り、多くの時間をかけて、それぞれの夢や考えや決意を、1,000文字以上の文章にまとめたものです。自身の内面深くに潜んでいる自分自身を探し出し、自身の思い、夢、目標を語り、時には過去への反省・後悔を見つめ、そしてこれからの決意や思いを綴ったものです。それは、別の見方からすると、これから一生皆さんが求め続けるであろう『"自分探しの旅"の始まりの合図』と言えるかもしれません。

 皆さんは、21世紀に生きています。21世紀は情報化社会です。新たな技術が広まるとともに、新たな職業がどんどん生まれてくる時代です。一方、変化し、或いは消えていく職業もあるとも言われています。ある職業に就いたとしても、その職業の役割や必要な知識・技術もどんどん変わります。そういう激しい変化の時代を、皆さんは、今宮高校を卒業後、生きていくことになります。逆に言うと、変化が激しいため、大きく飛躍するチャンスもあります。20世紀では50年かかった発展が、21世紀では10年で起こるかもしれません。

 そんな激しい社会に羽ばたく皆さんは、これからの人生において、何度も何度も人生の分かれ道に遭遇し、大きな決断を下していかなければなりません。悩むことも多いでしょう。自分を見失いそうになるくらいに辛いと感じることがあるかもしれません。そんなとき、この『今高生の主張』を想い出して下さい。若き日の熱き思いを想い出し、『いったい自分は何をしたいのか? どうなりたいのか? 自分の役割とは何か?』を問い、自分で考え、自分で決めて、そして前に向かって歩んで欲しい。

 歩むと言っても自分のペースでいいと思います。人を羨む必要もありません。自信が持てない自分を恥じることもありません。自信は、努力の積み重ねがつけてくれます。焦らず、自分の歩幅で、自分のペースで、ときには休み、そして勇気を持って一歩前に進んでみてください。最初うまくいかなくても、知らなくても構わない。知らなければ調べればいいし、失敗してももう一度試みればいい。そして、勇気をもって、『自分探しの旅』を続けてください。

 『今高生の主張』への取り組みは、そんな人生への準備が凝縮されていると思います。この冊子『今高生の主張』を、是非、本棚の片隅において、人生の折々に読み返してください。きっと、元気が蘇ってくると思います。

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 6月の学年発表会の様子は、次の私のブログのURLでご紹介しています。 https://www.osaka-c.ed.jp/blog/imamiya/koutyou/2018/06/29-114592.html

 では、最後に
『onとoffを意識して』 頑張れ 今高生!