宮城県から福島県に入り、双葉町にある原子力災害伝承館に行きました。ここは津波の被害もありましたが、その後の原発事故による放射能被害から、長期間の避難を余儀なくされた地域です。「崩壊と創生の狭間で」と題した、語り部青木さんからのお話は、映像とともにとてもわかりやすく、その時に被害にあった方々の気持ちを感じ取れるものでした。避難された聴覚障がいのあるご夫婦の話や、家は無事なのに、避難指示が出てそのまま何年も家に戻れなかった現実、長期の避難から戻ってきた家が、カビや動物に荒らされて、自分たちで取り壊すことを決めなければならない状態、今もまだ立ち入り禁止区域があるなど、被害の大きさと復興に向かえない現実を感じました。
お礼を述べた生徒は、自分がもし避難する立場だったら不安だったろうと思うし、本当に避難するときのことを考えるきっかけにもなったと、感想を伝えていました。生徒たちも私達も、震災について深く考える大切な時間になりました。
その後は、約1時間半ほどバスで移動し、いわき湯本温泉、吹の湯に到着です。みんな元気です。行程が少し遅れましたので、7時から夕食。みんな、楽しみにしています。夕食の様子からは、明日のブログで紹介します。




