4月10日、久しぶりに子どもたちの元気な顔が集いました。令和5年度の始業式です。式の前に、新しくこの学校に来られた先生方の紹介。学校のことは、児童生徒の皆さんが先輩なので、先生方にもいろいろと教えてあげてくださいね。子どもたちは、1年進級。身体も気持ちも少し成長した感じが伺えました。新学年の始まりでもあり、気持ちを新たにしているのか、みんな生き生きとした表情で話を聞いていました。私からは3つのお話をしました。
1つ目は「憧れてください」ということです。WBCの大会で大谷翔平選手は、「憧れるのをやめましょう」と言いました。それは決勝で世界一をめざす時だから、「対戦する相手に憧れていては勝てない」から使ったのです。皆さんの周りで、素敵だなあ、こんなふうになりたいなと思う人を探してください。憧れて真似をするのもいいでしょう。憧れるというのは、そんな人になりたいと思うこと、努力してその人に近づくことです。私は子どもの時いろいろな人に憧れました。高校の時に体育の先生に憧れて、私も体育の先生になろうと思ったのです。今でも私が憧れる人はたくさんいますよ。皆さんも憧れて、やりたいことをやってみる。失敗を恐れずチャレンジする。憧れは変わってもいい。変わったらまたチャレンジする。そうしながら、自分の本当にやりたいことが見つかるのだと思います。
2つ目は、「まわりのことに目を向けて、たくさんのことを知ってください。」自分のことは頑張ってくださいね。でも自分のことだけじゃなく、友だちのこと、同じ学部の仲間のこと、他の学部の人のことを知って、大切にしてください。同じ学校の仲間だからね。そして、他の学校のこと(地域の小学校・中学校・高校)や、聴覚支援学校など、いろんな学校等交流して知ることも大切です。卒業生や働いている人と交流すると、大学や社会のことを知ることもできます。学校にも、社会にも、世界にも、自分が知らないことがたくさんあります。いろんな人が協力しあって生活しています。ぜひ周りのことに興味を持って、たくさんのことを知ってください。
3つめは、それぞれの学部に新入生が入りました。先輩として、新入生を温かく迎え、優しく接してください。そして早くこの学校のことがわかり、みんなの仲間になれるよう、いろいろ教えてあげてください。というお話でした。
またご家庭でもお話をしてみてください。その後、養護教諭より、4月からの感染対策についてを説明しました。基本的には、子どもたちにも保護者の皆さまにも、学校ではマスクの着用は求めません。そのうえで、これからも続ける感染対策について説明し、皆で共有しました。
午後は幼稚部・小学部・中学部・高等部・専攻科の入学式でした。ちょっと緊張気味の新入生も、担任の先生が決まればにっこり。友だちをつくり、早く学校のリズムに慣れて、これからの学校生活を楽しんでほしいと思います。