本日6限目、防災避難訓練を実施しました。
暑い中にも関わらず、生徒はしっかりと行動していました。
以下、生徒の皆さんに伝えた内容です。
避難訓練には大きく2つの目的があると思います。
まず一つは、当然のことですが避難経路の確認と、生徒は避難の練習、学校側(教員側)は点呼を含めた安全確認方法の練習です。
本校には839名の生徒が在学しています。一人ひとり全てが大切な生徒であり、かけがえのない命です。
学校で災害が発生した時、生徒の皆さんは、自分自身の命を守ることが何よりも第一ですが、仲間全員が無事に避難できるよう協力してください。
避難訓練の様子については、概ねしっかりと行動できていたように思います。
しかし、本当の火事や地震が発生した場合は、パニック状態に陥ることがあります。
必要なのは、状況を判断し、落ち着いて行動できる力です。
どこで火災が起こっていて、どう避難するのが一番適切なのか?多くの人が命を落とす原因になる煙を吸わないためにはどうすればよいのか?などといった判断と行動をする力をつけてください。
避難訓練の目的、二つ目は、災害について考えるきっかけにするということです。
およそ7年前、皆さんが小学生の時に発生した東日本大震災では、およそ18、000人の死者、行方不明者が出ました。ここにいる皆さんの20倍と考えると、その悲惨さがわかります。
また、有識者会議において、30年以内に70%~80%の確率で発生すると言われている「南海トラフ大地震」では死者33万人、この大阪でも8000人ほどに上るということが予測されています。30年以内ということになると、皆さんが遭遇する確率も少なくありません。
大規模災害が起こった時、どのようなことになるのか?自分にできることは何か?
ぜひ、この機会に考えてみてください。