防災避難訓練をおこないました

本日、今年度2回目となる防災避難訓練を行ないました。

5月に実施した前回は「火災」、今回は「地震」を想定しての訓練です。

<生徒の皆さんに話をした内容です>

防災避難訓練には大きく2つの目的があると思います。

一つは当然のことですが、

避難経路や避難方法(行動)、安全確認方法(点呼)の確認です。

学校のように集団が集まる施設においては、一人一人が自分の命を守ること(自助)と同時に、お互いが協力すること(共助)がとても必要になってきます。

そういう意味では、この訓練は生徒の皆さんはもちろんのこと、生徒の命を守る立場である教員側にとって大きな意味を持ちます。

災害が発生したときは、学校として迅速かつ適切な判断を行ない、その判断のもと教員と生徒が迅速な行動をとることにより、一人残らず全員が無事で避難できるよう危機管理体制を高めなければならないと思います。

もう一つの目的は「自然災害の怖さや備えの大切さ」について、一人一人が考えるきっかけにすることです

例えば、「地震」は発生したときに居る場所や状況によって取るべき行動が大きく変わってきます。

学校で発生したとしても、教室に待機した方がよい場合もあるし、このようにグラウンドに避難した方がよい場合もあります。

今日の避難訓練をきっかけに次のようなことを考えてみてください。

地震による被害の8割は圧死だと言われています。例えば、寝ていた時に大きな地震が起こったとしたら、自分の部屋は安全な状態でしょうか?

一人で家にいる時発生したらどのようなことが必要でしょうか?・・・(コンセントを抜くとか、ガスの元栓を閉じるとか、倒れてきそうな家具や窓から離れる)

USJのように、津波に遭いそうなところにいる時に発生したらどうすれば良いでしょうか?・・・(高層ビルなど高いところに避難する)

エレベーターの中にいる時に、緊急速報メールが鳴ったらどうしますか?・・・ (すぐに全ての階のボタンをおして即座にエレベーターから降りる) などなど、

東日本大震災の時、岩手県釜石市の小中学校は日頃からの約束通り、発生後、学校での点呼もせずに児童それぞれが一目散に高台に上がり、結果として、学校にいた全員の命が助かりました。このことは後に「釜石の奇跡」と呼ばれています。

しかし、宮城県石巻市の大川小学校では、避難方法が決まっていなかったため校庭で待機し、50分ほど話し合いをした結果、近くの裏山に上ることを選択せず別の高台に上ろうと移動を始めたものの、時すでに遅く、児童74名が津波により尊い命をなくしました。

このように、災害時は「備えをしておくこと」「瞬時の判断」により自分の命や他人の命が助かったり、また残念ながらその逆のケースもあります。

なかなか、想定が困難なところはありますが、ぜひこの機会に一人一人が「いつ自らに降りかかるかも知れない自分事」として災害を考えて欲しいと思います。

正門横の花壇には、美しい花が咲いています。爽やかな季節の到来です。

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