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5月12日(木)中庭のシンボルツリーである楠の状態等について樹木医さんから説明していただきました。

5月12日(木)中庭のシンボルツリーである楠の木の現在の健康状態に関し、昨年度に行った簡易診断と土壌改良などの措置について、この日の午前中に樹木医さんから説明をしていただきました。

この楠は、1925年の旧校舎建設時に植栽されたものと推定され、樹齢は優に100年を超えるようです。1995年に現在の校舎に建て替える時に、八角形の植え桝に囲い、樹の周囲の地盤を現在の位置に切り下げた際に、重要な根系が切断されて、それ以降、樹勢が徐々に衰弱し、樹齢の割にやや小さい樹形のまま現在に至っているとのことです。1995年以降に2回の樹勢回復措置を講じているものの、枯れ枝が散見されるということで、昨年8月に、枯れ枝の剪定と樹木の健全度の簡易診断をして、今年3月に、不必要枝の剪定や、目詰まり状態の根系処置と土壌改良剤を混入して埋め戻しをしていただきました。

校舎に囲まれた中庭なので、高所作業車が入れないため、枯れ枝剪定は人が木に登ってツリー・クライミング方式で行われました。落枝の危険性のある大枝、中枝の剪定を、台風シーズンを控え8月10日に行っていただいています。この時には、カラスの巣も一つ見つかって、除去していただいたそうです。3月25日には、樹形バランスを整え、根系への負荷を抑えるよう、やはりツリー・クライミング方式で不要枝の剪定を行っていただきました。この際にも、前年8月以降に新たに作られていたカラスの巣を除去していただいています。

特に校舎に近く校舎が高い南側が樹に光に当たりにくく日照時間が短いことで、南側に枯れ枝が多くなったようです。校舎に囲まれて台風などからの風圧からは守られていることもあるので、校舎の高さを超えないように樹高を留め、それに合わせた樹形バランスにしていただいたと伺いました。

清水谷高校のシンボルとして長く受け継がれてきた重要な楠です。大事に護っていきたいと思います。

説明いただいた後に、中庭に出て楠の周りを歩くと、ちょうど花の盛りが終わりつつあって、楠の花のかすかな芳香と、落ちてきた枝についている花や地面に広かる花もあり、何か話しかけてきているような錯覚に陥りました。

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