• トップ
  • 2022年
  • 7月
  • 7月4日(月)午後に3年生75期生のPTA学年集会が行われました。GRITのお話をしました。

7月4日(月)午後に3年生75期生のPTA学年集会が行われました。GRITのお話をしました。

7月4日(月)午後に3年生75期生のPTA学年集会が体育館で行われました。

台風の接近で雨が時折激しく降る中、108名もの多くの保護者に来ていただきました。会が始まるまでの時間は、PTAの委員の方々にビデオ撮影してもらった今年度の体育祭の様子を、スクリーンに投影して観ていただきました。新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のために、無観客での開催となった今年度の体育祭ですが、3年生の保護者には当日体育館でライブビューイングをしていただきました。その日に都合がつかなかったり、生徒1名につき保護者1名に限られたため、参加できなかった方もあったと思います。そういうことでのリクエストもあり、今回は編集したものを見ていただきました。

会の冒頭で校長挨拶の時間をもらったので、体育祭を含めて最近の生徒の様子をお話しするとともに、いよいよ大学等の受験に向けて、大事になる心構えについて少しお話しをしました。医療系や教育系、工学系、芸術系など、既に目指す学部学科や取得したい資格等の方針が決まっている生徒は、ぜひその道をまっしぐらに頑張ってほしいと思います。いわゆる「手に職」があれば、人生を豊かに安定させる基盤になります。そのことは私も、銀行勤務の後に病院勤務や学校勤務を通じて感じて来ました。

一方で、まだ将来が漠然としている生徒や、大卒後はなんとなく企業等へ就職を考えている生徒も多いようです。何をするのが良いか迷っている生徒もあるかもしれません。将来もし民間企業等に就職する際には、何が大事になるか、何を問われるか。銀行で採用する側にいた経験から、とても大事なことの一つが、最後までやり抜く力、粘る力であり、採用面接等ではそれを問われることがあることを知っておいてほしいと思います。近年、採用担当者の間で注目されているキーワードに「GRIT」というものがあるようです。Guts(困難なことにも立ち向かう度胸)のG、Resilience(苦境にもめげずに立ち直る復元力)のR、Initiative(自ら目標に取り組む自発性)のI、Tenacity(最後までやり遂げる執念) のT、の4つの頭文字を合わせた言葉ですが、単独の英単語のGritでも、「(困難にあってもくじけない)勇気、気概、闘志」という意味で使われる様です。アメリカで、行動経済学者や心理学者が様々な実験や実例を通じて、社会的に成功する人は、才能やIQ(知能指数)や学歴ではなく、個人のやり抜く力こそが、最も重要な要素であるということが唱えられるようになったといわれています。

そしてこの「最後までやり抜く力」は、日本ではその人が大学受験に対してどのように臨んだかで測られることがあります。自分がやりたいと思った学問、学びたい研究したいと思ったこと、入学したいと思った大学に入るために、安易に妥協したりせずに最後まで頑張り切ったかどうかが問われます。早期に入学が決まる推薦入試等での入学が、本当に自分が望んだ第一志望の学部学科なら良いが、できれば早く入試の苦痛から逃れたい、早く楽になりたいからというのではないか、それでは今は楽になるかも知れないが、4年後の就職で苦労することになりかねません。大学等への入試は、高校3年生の3学期まで、来年の3月まで行われます。ここ数年のこととして、大学入学共通テストの導入や新学習指導要領への移行で、受験生の安全志向が高まり、早期に受験を終わらせる傾向が強まったといわれています。そのため、国公立大学や難関大学等は受験者が減っているようです。

今日は大手予備校から講師に来ていただきお話をしてもらうとともに、進路指導部からも進学に関する詳しい説明があります。この受験の機会をぜひ将来への大事な節目として、大切な成長の機会として、GRITで乗り切ってほしいと願っています。

このあと、学年主任から、各クラスの担任の先生の紹介がありました。

続いて、大手予備校の河合塾から、講師の方に来ていただき、最近の大学等受験の様々な情報の提供と進学対策のお話をしていただきました。

2020年度まで行われた大学入試センター試験と2022年度の大学入学共通テストを比較すると、平均点が大幅に下がり、基礎学力の重要性が高まったことや、コロナの影響で、「地元」、「安全」、「早く終わらせたい」という傾向が強まり、2021年度の共通テストの出願者が減り、2022年度も前年並みに留まったことから、この2年で国公立大学の合格チャンスが大きく広がったことのお話がありました。

また、難関私立大学も受験者減少と合格者の増加が顕著に現れていて、難関私立大学の合格チャンスが大きく広がっているとも話されていました。最後まで頑張った人が勝ちを拾える環境にあるようです。

次に、清水谷高校の進路指導部の先生から本校の大学入試の現状についてお話がありました。2022年度の国公立大学の合格者数は、現役が38名、浪人が11名、合計49名で、難関である大阪大学へは浪人が2名合格、神戸大学へは現役が2名、浪人が3名の計5名合格、和歌山県立医科大学の医学部医学科へも浪人が1名合格していることや、大阪教育大学へ現役が6名、大阪公立大学へは現役12名、浪人1名の計13名が合格しています。

私立大学では、関関同立への現役の合格者が191名で入学者が73名になっています。薬学部や看護学部など医療系の大学や学部への進学者や、芸術系の大学への進学者も相当数います。入試方式や志願申し込み時期等についても、説明がありました。

最後に、学年の生徒状況や行事などのお話がありました。

1時間半ほどの集会でしたが、暑い中聴いていただき、ありがとうございました。

カレンダー

2024年4月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30