8月22日(火)朝、全校集会を行いました。

8月22日(火)朝、全校集会を行いました。

最初に校長メッセージの時間を貰ったので、以下のようなことを話しました。

今日から、全学年が揃って一斉に2学期の授業を行います。来週末9月1日(金)、2日(土)の文化祭までは、午前中だけの授業で、午後は文化祭の準備などに充ててもらいます。

さて、1学期の終業式で、私が高校2年生の夏休みに友達3人と自転車で3泊4日でキャンプをしながら、ツーリングに出かけた話をしました。新型コロナウイルス感染症の扱いが変わり、行動しやすくなったこの夏に、家を離れて、旅をした人はどれくらいいますか? 部活の合宿も、今年は多くのクラブが、2泊3日とかでバスなどで出かけていくのを見ました。清水谷高校の短期語学研修でオーストラリアのパースに行ってきた生徒もいます。ホームステイの貴重な経験は生涯の宝物になるかもしれませんね。

旅は人を成長させるというのは、昔から言われることで、日常から離れて、全く違う土地の景色を見て違う風音と違う匂いのある違う気温や湿度の空気に包まれ、食べるものも違う味がする世界に入ることで、五感が研ぎ澄まされて、知らなかったことを知り、考えてもみなかったことを考える経験をする。この2学期には2年生はHR合宿=修学旅行があります。楽しみですね。

小説の世界にも、旅することで少年期から大人へ成長する話が沢山あります。世界的なベストセラーになった「アルケミスト」などは、旅することで少年が大人になることを教えてくれる代表かもしれません。私がいたイギリスでは、高校を卒業したら親元を離れて世界を一人旅して、大学に入る準備期間に充てるギャップイヤーも一般的であるように聞きました。

ところで、今世界を見渡すと、海外のテレビニュースではハワイのマウイ島で起きた大規模な森林火災や、アメリカ西海岸のカリフォルニア州やオレゴン州とカナダ西部での大規模森林火災、ヨーロッパでは、記録的な夏の暑さとともにギリシアやトルコ、スペインでも山火事や森林火災が起きて、カナリア諸島の森林火災も伝えられています。南半球のオーストラリアやチリ、アマゾン流域では毎年のように森が大規模に燃えています。これらで、多くの人が亡くなったり、家を失ったりして悲惨な状況があります。更には、ニューズウイーク誌はロシアのシベリアでの森林火災を伝えており、永久凍土が融けることによる未知の細菌やウイルスの出現も不安材料です。

これらのことは、地球温暖化が進行していることの結果でもあるでしょう。

皆さんは、SDG'sを学び、今生きている世界が抱える問題を知っています。被害者意識では何も解決せず、悪化するばかりの事です。誰かがすればいいではもう通らない問題でしょう。

これからは皆さんが、大人になり、大人たちと一緒に、これらの問題に向き合わなくてはなりません。傍観者は許されません。

もう目の前に迫っている文化祭についても同じです。ひとりひとりが当事者として役割を果たし、失敗も成功も経験して学ぶことが沢山あります。学校生活は共同生活の側面も持ちます。皆が互いに笑顔で行事を楽しめるように期待しています。