10月15日(火)7限に防災避難訓練を実施しました。

10月15日(火)7限に全生徒と全教職員による防災避難訓練を実施しました。

令和6年度第2回防災避難訓練は、7限の授業開始直後である15時20分に地震が発生したことを想定し、教頭から校内放送で、「地震を想定した避難訓練です。ただいま地震が発生しています。」で始まり、「生徒は机の下に隠れ、落下物に注意してください。窓側の生徒は内側によってください。」と伝え、2分後に「地震の揺れがおさまりました。先生の指示に従って落ち着いて避難し、クラスごとに集合してください。」と指示しました。

生徒は、先生の指示に従って、クラスごとに決められた避難経路を通って、校舎を出て校内北側にあるテニスコートに避難し、クラスごとに生徒の点呼を取り、教員は教科ごとの教職員の避難を確認して、最初の放送から6分後に全員が避難したことが報告されたところで終了になりました。

全員が無事避難したところで、校長からは以下の様な話をしました。ハンドマイク型のスピーカーで、ハウリングにより聞こえにくかったこともあり、ブログに書くことを伝えたので、記載しておきます。(文章にするので、実際に話したことよりも少し詳しく書きます。)

今日は、地震を想定した避難訓練をしました。今年は8月に日向灘沖地震(M7.1震度6弱)が起きて南海トラフ巨大地震に繋がるのではないかと話題になりましたが、歴史的にも周期的に発生することが分かっている南海トラフ地震(1707年 宝永南海地震、1854年 安政南海地震など)は、マグニチュード8~9クラスの巨大地震で、今後30年以内の発生確率が70%~80%と言われています。今後30年以内という意味は、今晩かもしれないし、明日かもしれないということです。

いざ地震が起きた際にするべきこととして覚えてほしいものに、3秒、3分、3時間があります。

最初の3秒はとにかく身体を護ることです。具体的には、落下物や倒壊物などから身を護るために教室なら机の下に潜って、頭やその後に逃げるための足も怪我しないように護ること。例えば、窓ガラスや天井からエアコンが自分の上に落ちて来ても、そこで死んだり気を失ったり怪我したりしないように、地震が起きた時の最初の3秒は身をかがめて自分で自分の身を護ることです。もし屋外にいる時に地震が起きたら、塀が倒れたり、石垣が崩れたり、ビルの上から看板やガラス片が落ちてくるかもしれないので、パニックにならずに、周りを見回して危険な所を避け、頭や足を護りましょう。

次の3分は安全な所への脱出です。揺れがおさまったら、安全な所に逃げましょう人間が空気なしに生きられるのは3分が限界だそうです。危険な場所に閉じ込められることが無いようにしましょう。家などでは火元を確認し、もし火が付いていれば消して、脱出できるドアや窓から外へ、煙に巻かれないようにしてまずは逃げましょう。今日は、訓練なので、皆が落ち着いてニコニコ笑顔でテニスコートに集合しましたが、本当に地震が起きたら、冷静に且つ真剣に自分の命を護るために逃げましょう

次の3時間は安全の確保です。人は適切な体温を維持できなければ3時間しか生きられないそうです。地震が起きた時間帯にもよりますが、余震があることに注意しながら指定の避難場所に逃げましょう。清水谷高校は、大阪でも津波や洪水などの来ない上町台地という古来から安全な場所に建っていますが、もし皆さんが梅田や難波、USJなどにいる時に、南海トラフ巨大地震に遭ったら、津波に合わないように逃げましょう。(170年前の1854年の安政南海地震では、道頓堀に大津波が押し寄せて、多くの人が亡くなったということを忘れないために、浪速区の桜川の近くに安政大津波碑が建っています。)大阪市に津波が到達するのは、地震発生から凡そ2時間くらいと言われています。2時間あれば徒歩でも8㎞、走れば10㎞くらいは移動できます。もし皆さんが梅田や難波、USJなどにいる時に南海トラフ巨大地震に遭ったとしても、上町台地にある清水谷高校や、大阪城をめざして逃げれば、逃げ切れると思います。とにかく、最善の策を自分で考えて、全力を尽くして逃げましょう。

概ね以上の様なお話をしました。話の後、沢山の生徒の皆さんから拍手をもらいました。ありがとう。いざという時には真剣に命を護ってほしいという気持ちが伝わったとしたら、嬉しいです。

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