実践交流会 分科会Dの報告です。
「インクルーシブ教育の視点を活かした特別支援教育の充実について~地域の小学校との共同研究中間報告~」
分科会Dは本校地域支援部コーディネーターである藤城光好教諭を講師に、今年度、地域の小学校と本校コーディネーターが中心となり実施した共同研究の中間報告が行われました。

近年、障がいのある子どもとない子どもが、できるだけ同じ場でともに学ぶことを目指した「インクルーシブ教育」の推進が学校教育において求められています。
今回の共同研究の目的は、支援学級在籍の児童が、通常学級での学習や交流を深めていくための包括的支援を実践することによって、インクルーシブ教育の視点を活かした特別支援教育の在り方について検討することでした。
中間報告ではありましたが、今回の研究から、地域の小学校に通う障がいのある児童においては、個別に必要とされる合理的配慮だけでなく、その子が所属するクラス集団への働きかけの重要性や、個々のニーズに応じた学びの場(支援学級・通常学級)の必要性などがインクルーシブ教育の視点を活かした特別支援教育において大切であること等が指摘されていました。

本分科会では、他にもインクルーシブ教育についての近年の動向や、必要な視点なども学ぶことができ、インクルーシブ教育に対する理解を深めることができました。
参加者の中には地域小学校からの参加者も多く、大きくうなずきながら講師の話を聞く姿も見られました。