0408 いよいよ新学期のスタートです!

本日は新2・3年生の始業式を行い、午後からは48期生の入学式がありました。

校舎内に生徒の皆さんの声が響き渡り、いよいよ新学期が始まるなぁと嬉しくなりました。

本日、新2・3年生の皆さんに送った式辞です。
ピース又吉直樹さんの言葉で、とても好きな言葉があるので、本日はそれを紹介しました。

*************
令和3年4月8日  令和3年度1学期始業式 式辞
 
新2、3年生の皆さん、進級おめでとうございます。

令和3年度が始まりました。
昨年度はコロナウィルスに始まりコロナウィルスに終わったという1年でしたが、
今年もまたこの戦いは続きそうです。

大阪は蔓延防止等重点措置が宣言されており、厳しい規制が敷かれています。
皆さんにもたくさんの協力や理解をしてもらう日々が続きます。

そんな日々ではありますが、今日は皆さんに私の好きな言葉を贈りたいと思います。

それはお笑い芸人であり、作家としても芥川賞を受賞したピースの又吉直樹さんが、
平成29年度の近畿大学の卒業式で話したスピーチの中で話した、

「バッドエンドはない、僕たちは途中だ」という言葉です。

「いろんなことがあるけど、それはまだ途中だから」っていう......。
みなさんも、これからいろんなことに挑戦されて、いろんな想いをすると思いますけど、
どうかその先に"続き"があるということを忘れずにいただけたらと思います。

というスピーチでした。


この言葉を思い出したのは、春休み、最も感動した出来事がありまして、
それは水泳の池江璃花子選手のオリンピック内定です。

皆さんご存知のように、
池江選手は、アジア選手権で6つの金メダルをとったのち、2年前、18歳のときに白血病にかかりました。

そして、本当に苦しい苦しい抗がん剤などの治療をして、10か月間の入院生活を経て2019年の年末に退院し、
2024年のパリオリンピックをめざすと言っていたのですが、

新型コロナウィルスでオリンピックが1年伸び、今年の予選に出場することができ、
なんとオリンピックの内定をつかんだのです。

このときの、涙、涙の池江選手のインタビューは本当に胸をうつものでした。
You Tubeにも乗っていますのでぜひ見てみてください。

池江選手を見ていると、本当に先程の又吉さんの言葉
「いろんなことがあるけど、それはまだ途中」という言葉がぴったりです。

白血病を経験せず、そのままオリンピックに出られていたら、と思うけれども、
白血病を経験した上でのオリンピックは全然違うものになることでしょう。

コロナウィルスが流行って2020年にオリンピックが開催されなかったけれど、
2021年だからこそ池江選手が間に合いました。

私達の周りに起きていることはすべて途中。

バッドエンドはない、全てはハッピーエンドに繋がっていくのだと改めて感じた出来事でした。


さて、話は変わりますが、昨年末から、吹田東高校の先生たちと
皆さんにどんな人に育ってほしいかを話し合ってきました。

吹田東の生徒の強みを話し合ったところ
真面目である、素直である、優しい、温和である、などたくさん強みが出てきました。

もっとつけてほしい力を話し合ったところ、
主体性、自発性、自分で考える力、考えを表現する力、自信、などが出てきました。

これらの話し合いを経て
生徒の皆さんの「主体的に考え、行動する力を育てたい」という内容で
令和3年度の吹田東高校の目標を作っています。

主体的な生徒とは、どんな生徒だろうか。
主体性とは決してワガママでも自己主張が強いことでもありません。自分で考え、自分で判断し、自分の行動のリーダーシップを取ることだと私は思っています。

令和3年度、皆さんと一緒に主体的に吹田東高校の教育活動を行っていきたいと思っています。

これで本日のわたしからの話を終わります。

カレンダー

2024年4月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30