8/7(金)1学期終業式を実施

 本日、2時間の授業の後、1学期の終業式を実施しました。密を避けるために、各HR教室で放送により行いました。

・「式辞」・・・よく聞いてくれていたようです。

・「クラブ表彰」・・・仲間の活躍を、しっかり拍手で讃えてくれました。

・「夏季休業中の心得」・・・B4プリントを各自、黙読しました。

<式辞>

1945年8月6日午前8時15分、広島市に原子爆弾が投下され、昨日で75年になりました。昨日は校長室で8時15分に黙とうし、その後、校門に向かいました。

3月から3か月間、臨時休業が続きました。3月末に東京オリンピックの延期が決定し、プロスポーツをはじめ多くのイベントが中止・延期・無観客での実施になるなど、私たちが当たり前に感じていた日常が失われてきました。失われて初めて、当たり前の日常をありがたく感じます。日々過ごしていると、「昨日」の続きは「今日」、「今日」の続きは「明日」であると思ってしまいますが、それは決して当たり前のことではありません。「今日」をしっかり生きるこが「明日」に繋がっていきます。

3月、4月のことを少し思い出してみてください。マスクは仕方ないとしても、トイレットペーパーなどの紙製品が品薄になっていました。原因はSNS等で拡散したデマ情報だと言われています。集団心理の恐ろしさ、人間の愚かさを感じました。スマホなどの情報機器やSNS等のツールはもはや欠かすことはできないものですが、私たちはこれらを正しく使わなくてはなりません。決してこれらに使われてしまうことのないようにしたいものです。

一方、多くの医療従事者が感染リスクのある中、防護服を身にまとい、大変な環境の中、働いていただいていることや、7月初旬に甚大な被害をもたらした「令和2年7月豪雨」においても、多くの人が災害ボランティアとして活動している報道に触れると、人間のすばらしさを感じ、頭が下がる思いでした。

非常時には、言うまでもなく正しい判断に基づく、理性的な行動が求められます。正しい判断を行うには、判断するための知識と経験が必要になります。災害が起こらないことを願うだけではなく、「正しく恐れ」、起こった場合をシミュレーションし、正しい判断ができるよう、いろいろなことを学び、失敗も含め多くの経験をしておくことが大切になります。また、正しい判断ができたとしても、一人で行動することは難しいことです。現在のような難局を打開するためには多くの人の協力が必要なります。お互いに協力する能力も高めていく必要があります。

2週間の分散登校を経て、本格的に学校が再開できたのは6月15日でした。翌々の17日にやっと入学式を行えました。その際、体育館に向かう1年生を2、3年生が拍手で送ってくれたことを聞き、本当にうれしく思いました。これからも、日々、北高生としての誇りを持ち、理性的に行動して欲しいと思っています。

賢明な北高生には釈迦に説法かもしれませんが、一つ確認とお願いしたいことがあります。最近も臨時休業となった府立高校がいくつもあります。生徒・教員あるいは出入りの業者の方が新型コロナウイルスに感染していたことが確認されたためです。臨時休業は感染者との濃厚接触者を確認するための期間です。感染者はPCR検査で陰性が確認されるまでだと思いますが、濃厚接触者も保健所の指示で2週間自宅待機となります。北高もいつ臨時休業になるかわかりません。また、誰が感染者になるか濃厚接触者になるかわかりません。当然ながら、感染者や濃厚接触者に責任はありません。感染者や濃厚接触者を責めるような態度は先に述べた人間の愚かしい部分であります。もし、自分が感染者・濃厚接触者となったら、という思いをもち、理性的な行動、正しい態度をとって欲しいと思います。

本日、連絡文書を配付しますが、夏休み中に、もし皆さんあるいは、ご家族でPCR検査を受ける等のことがありましたら、記載しているメールアドレスに連絡をお願いします。

明日から夏休みになります。例年とは異なり、わずか十日ほどです。大きなチャレンジは難しいかもしれませんし、多くの制約もあると思いますが、「明日」に繋がる夏休みにしてほしいと思います。特に3年生、言い訳することなく、頑張ってください。

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