5・6限の2年生教志コース「教志入門」では、関西大学・社会安全学部・城下 英行准教授にお越しいただき「生活の中の防災」と題した特別講義を行っていただきました。
一昨年度、昨年度にも同題でご講義いただく予定でしたが、コロナ感染状況により、一昨年度はZoomでのオンライン講義、昨年度は臨時休業となってしまいました。私も城下先生のご講義は初めてでしたので、楽しみにしておりました。
優しいお話しぶりで、生徒と会話的に講義を進めていただきました。導入では防災意識を確認いただきました。例えば、「家具の転倒防止」については、全員が知っているものの、実際に固定している割合は5割程度でした。私も必要性はわかっているものの、テレビぐらいしか固定しておらず、本来固定すべきタンス等の大きな家具をそのままにしている現状です。その理由は「ついつい先延ばしにしている」・・・世論調査では最も多い回答ですが、私も同様です。
必要だとわかっていながら、実行できないのは何故でしょう。「学ぶ」ことの意義は、「「学ぶ」ことで、自分自身で世界(親・姉弟・地域等の関係)に影響を与えることができる。」ということでありますが、「防災についての学び」では、自然災害の発生頻度は低く「学び」の成果を感じることがないため、「防災について学ぶ」ことを難しくさせているとのお話でした。家具を固定していてもしなくても、おおきな地震が発生しない限り、差を生じないからです。しかしながら、実際には、南海トラフ巨大地震の発生は刻一刻と迫っているといわざるを得ない状況なのですが・・・。
生活の中の防災・・・「お財布を持ち歩く!」に気付く(=ケータイのキャッシュレス決済に頼り切らない)ことも大事です。