令和5年5月29日(月)に、「令和5年度 高等学校における支援教育コーディネーター研修(第1回)、通級による指導担当教員研修(第1回)」を実施しました。今回の研修は、高等学校において、支援教育推進の中心となる教員54名と小・中学校、義務教育学校、聴覚支援学校の通級による指導担当教員292名が参加しました。
研修内容は、前半に大阪府教育庁支援教育課支援学級グループの指導主事より、大阪府における支援教育の現状と課題や通級による指導の概要、そして、通級による指導の充実に向けて期待することについての講義がありました。
後半は、「障がいについての理解と特性に応じた指導・支援 -作業療法士の視点から-」と題して、福島県立医科大学 教授 倉澤 茂樹 様をお招きしてご講演いただきました。
神経発達症の症状における特性についてお話をしていただきました。また、様々な症状に合わせた指導・支援方法について、例えば、生活習慣を整えることの大切さや視覚支援の有効性について、理論に基づきながら具体的に教えていただきました。明日から子どもたちの指導・支援に活用できる内容ばかりで、受講者は熱心に聴講していました。
受講者のアンケート(抜粋)から一部、紹介します
・医学的な理論と実践を合わせてお話を聞くことができたので良かったです。
・脳の機能についての説明、指導のポイント等大変勉強になりました。
・具体例をたくさん聞かせていただいたので、関わっている生徒を思い浮かべながら聞くことができま
した。
・障がいを理解することで、子どもたちにどのような支援が良いのかわかりました。
・具体的なアセスメント法や支援方法を考えていこうと思いました。
・本日の研修を受講して、通級指導で現在行っている指導・支援を見つめなおすきっかけになりまし
た。
・今日学んだことを、所属校でも広めたいと思いました。
子どもたち一人ひとりに寄り添い、障がいによる困難さを改善・克服していくための指導・支援方法等について、今後、実践を通して、各学校の教員に広めていただきたいと思います。
支援教育推進室