令和5年7月21日(金)に、「児童・生徒が1人1台のタブレットPC等を活用する授業づくり研修(支援学校)(第1回)」をリアルタイム開催で行いました。受講者は、支援学校の校長・准校長に指名された教員61名で、各校からZoomを活用して受講しました。
第1回の研修内容は、「児童・生徒一人ひとりの考えや意思表示を生かした協働的な学びの在り方について」です。意思表示が多様な子どもたちへの取組みについて、府立支援学校の教員による、協働的な学びの具体的な実践発表を通して、自身の学校における取組みを振り返る機会となりました。
特に、音声を出力するコミュニケーション機器を活用し、タブレットPCにより作成した教材で、授業を進める中で、子どもの意志表示を促し、さらに、子どもどうしのつながりを充実させていく方法は、協働的な学びを深めていく上で、参考となる内容でした。また、今回の実践発表においては、教員が分掌業務などにおいてタブレットPC等を活用し、活用スキルを高めていくための取組みについても発表がありました。
実践発表の終了後、受講している教員から「使用しているアプリのメリットデメリットは何ですか?」「ICT活用が得意ではない教員に対するアプローチはどのようにしていますか?」など多くの質問が挙がっていました。
これからも各校でタブレットPC等を活用した実践を積み重ね、その成果を教員どうしで交流を深めていくことが求められます。そして、ICT活用の新たな可能性を指導・支援に生かすことで、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善につなげていくことが重要です。子どもたち一人ひとりが、自分の考えや意思表示を生かした協働的な学びを通して、子どもたち自ら、自身のよさや可能性を最大限に発揮できるようなタブレットPC等を活用した授業が充実していくことを願っています。
支援教育推進室