令和5年7月28日(金)に、「支援学校初任者研修(第10回)、新規採用支援学校実習教員研修(第5回)」を錦秀会住吉区民センターで行いました。
研修内容は、「児童生徒理解を深めるために -子ども理解と関係機関の連携-」です。
当日は府立砂川厚生福祉センターと関西福祉科学大学から講師の先生をお招きし、子ども理解や関係機関との連携の在り方について理解を深めました。
府立砂川厚生福祉センターは、障害者総合支援法に基づく障がい福祉サービスを行う施設であり、講師の先生は、砂川厚生福祉センターで利用者の支援を実際に行う生活支援員を務められています。講義では、強度行動障がいの支援について、予防的な視点をもって、本人にあった環境設定を行うことや根拠や要因を踏まえた支援とその引き継ぎが大切であるとお話しされていました。
関西福祉科学大学の先生は、作業療法士としての専門的な観点からご講演してくださいました。子どもの「できた!」という気持ちを引き出し、自信につながるように、作業分析の大切さについてお話いただくとともに、様々な作業活動の支援の方法を紹介していただきました。支援の中で、子どもの姿を客観的にとらえることが大切であるとお話しされていました。
受講者のアンケートから感想を紹介します。
・強度行動障がいのある方への支援として、「構造化」が有効であることがわかりました。作業やコミ ュニケーションの様々な場面で構造化を意識していこうと思いました。
・作業分析の観点として、巧緻性や粗大運動など、基盤となる人の心身機能を捉えていくことが大切だと思いました。
・研修で得たことを新学期から取り組んでみます。
・作業療法士の方と連携した取組みを行いたいです。
本研修で学んだことを今後、専門的な知識を取り入れた実態把握やより有効な支援に結びつけていってほしいと思います。
支援教育推進室