黒板に明記された本時の目標 課題に自力で取り組んでいる生徒たち
ペアになっての音読 「生徒中心の授業づくり」が表れている
S-T分析グラフ
11月26日(月)、河南高等学校において研究授業(英語)が実施されました。
この研究授業に至るまでにプレ事前授業・事前授業と行い、授業改善に向けて次の4点、①本時のねらいや目標を明示し、生徒に理解させ、常に意識させていること、②ペアやグループでの活動など、多様な学習形態をとり、学び合いの雰囲気をつくるとともに、言語活動を活性化すること、③机間指導を行い、個に応じた指導を充実させること、④授業の振り返りで、本時で理解したことを書かせたり発表させたりするなど、理解度をチェックすること、を重視することを確認しました。
研究授業では、授業の導入で「株式会社のしくみを英語で書くこと」という本時の目標を黒板に明記し、指導において、その目標とそれぞれの活動との関わりを明確にするなど、常に生徒に活動のねらいを意識させようとしていました。
また、一人で考える⇒ペアで答えを確認し合う⇒答えが違うならば、なぜその答えになったかを説明し合うなど、学び合いの場を適切に設定していました。
特筆すべきは、最後の振り返りの活動でした。本時で読んだ英文の内容を10分以内に50~70語の英語でまとめるという、相当の知的負荷がかかる活動が設定されました。実は、これが本時の目標になっている活動で、生徒も一生懸命取り組んでおり、授業者も机間指導をしながら、なかなか書けない生徒にはヒントを出すなど、しっかりと支援をしていました。
今回の研究授業では、S-T分析によるグラフにも表れているように、多くの思考場面や活動場面が設定されており、outputに向けてinputとintakeの活動を設定するという授業デザインは、外国語科の新学習指導要領の趣旨に沿った授業づくりのヒントになるようなものでした。今後の河南高校の授業研究の進化に期待するところです。