「vacはラテン語vacatioからきていて『空っ ぽ、空ける』という意味がある。だからその空っぽの状態を満たすために心をうるおさなければならないのよ。」と熱弁をふるってくれるフランス語の先生は、日本人が働きすぎるということを考慮して、ことあるごとに声をかけてくれた。20年以上前オーストラリアで日本語を教えていた時のことである。
夏休みを目前に控え、7月8日(金)にはリーダー育成プログラムの講師としてプロバスケットボールチーム「大阪エヴェッサ」のゼネラルマネージャー阿部達也さんにお越しいただきご講演をいただきました。「志と数人の仲間がいれば世の中は変えられる―これからの世界をよくするのは君たちだ!―」というテーマで、茨木高校でのご体験も含む、中学、大学でのバスケットボールとの関わりやプロバスケットボール設立時のご苦労、そして、だからこそ得られた喜びについてお話しいただきました。
無から有を作るときに大切にしていることとして
・理念・志を大切にする=世の中に必要 自分を信じる
・奉仕の気持ち = 無私の精神
・多くの人の意見を聞く = 徹底的に考え、本質を知る
を挙げられ、あきらめずに考え続けてほしいというメッセージをくださいました。
VACATION 忙しい茨高生活の中で少し空いた時間が得られるこれからの期間、阿部様から頂いた言葉と思いを受け止め、多くの人と出会い、言葉を交わし、徹底的に考える機会をもってください。そして、自分が必要とされている人間であることを信じ、高い志を胸に抱いてほしいと思います。
ご講演の次の日にはアメリカに行かれるというご予定をお聞きしました。「母校の後輩のために力になれるのであればその機会を大事にしたいと思ったので参りました。」そう語られるお姿に、ご講演の中で語られた「本気で世界を変えたいと思った人だけが世界を変える」という言葉の真の意味を垣間見る思いがいたしました。お忙しい中、貴重な時間をありがとうございました。
夏休みまで、あと少し、「無」から「有」を生み出す機会に恵まれますように!