Road - broad - abroad 0

8月第一週、21世紀に入ってから十数年、1年間で一番日本にいる確率が低かった週である。1999822日オーストラリアに日本語を教えに行くことになり1年半、音楽、ダンス、折り紙を使った日本語指導、シドニーオリンピック、日本への海外研修を経験した。

初めての海外研修引率はオーストラリアから日本への旅であった。2001年に帰国してから茨木高校は5校目である。この2年間、2校ではコロナウイルス感染症の影響で海外へは赴けてないが、普通科総合選択制の学校ではエリア研修旅行としてグアム、2週間のホームステイプログラムとしてオーストラリア、メルボルンのへイスティングスHS、音楽科のある学校ではニュージーランド、ファンガレイのティキプンガHS、オーストリア、ウィーン、ザルツブルグ、タイ。文理学科のある学校ではカナダ、エドモントンのアルバータ大学、アメリカ、ボストンのハーバード大学、MIT、カリフォルニアのUCLA、カリフォルニア工科大学、南カリフォルニア大学、ラグナビーチHS、イギリス、ケンブリッジ大学、シンガポール国立大学、ブルネイ王国、台湾、台北第一高級女子中学、武陵高級中学、8月第1週だけではなく、春休みの研修、冬休みの研修、秋の修学旅行と様々な形態の様々な旅をさせていただいた。どの旅にも共通することだが、自分の可能性を見切らず、信じ続けた生徒はわずか3日でも人生を大きく左右する出来事に出会う。そして同じ行程をたどっているのに果てしなく広く、深い学びに到達する生徒がいる。今まで数百人の生徒たちと上記の国々を旅し、その度に人間の可能性の大きさを、人生の深さを、そこから広がっていく心の豊かさを教えてもらった。

自分たちで企画し、海外へと歩を進める茨木高校の宿泊野外行事。コロナウイルスとの戦いは、まだ終わりは見えませんが、何とかまた国際交流ができる日を心の中に描き、強い思いを持ち、願い続けようと思います。少しの機会になるかもしれませんが、生徒の皆さんの何かの役に立つことを願い、自分の体験を少し書き綴ってみようと思います。どうか、記す時間がありますように!