LIFE

英単語を覚えるのに困る。理由は二つある。一つは思いもよらない意味がある。もう一つはたくさん意味がある。英語を勉強していくうえで、みんなが通る。ある意味、― 壁 ― になっているのかもしれない。まずは自分自身がどう取り組んだらいいのか。そして生徒にどうやって伝えたらいいのか。来る日も、来る日も考えた。二つの問題集(+たっぷりと解説付き)東大の総合問題集(様々な問題を解く問題集)と京大の英作文を解く問題集だったと思う。英語の名詞には動詞的な意味合いの「こと」名詞と名詞的な意味合いの「もの」名詞があるということ、わかりやすい単語はProduceの名詞、2つ。ProductionProductProductionは「製造、生産、創作」。動詞Produceの「製造する。生産する。創作する。」するに「こと」をつけた、動詞の意味を持ち合わせた名詞。一方、Productは「製品、生産物、創作物」製造・生産することによって生まれたもの、名詞の意味を持った名詞を表すと記されていた。(少し正確さにかけている点はご容赦いただきたい。)

言葉の持っているコアーのエネルギーは日本語でも英語でもきっと変わらない。言葉が存在している以上何かを伝える役割を持っているはずなのでその役割を果たしてやることが語学教師の務めであろうと考えたくさんの単語と対話してきた。この前の式の時にお話ししたoutの世界もその一つである。

さて、LIFEです。生徒は大騒ぎ、「意味が多すぎる~。わけわかれへん~。」「文脈で考えなさい...。」、やり取りする中で私がたどり着いた答えは、まず、「生活」の意味を覚えなさい。そして、LIFEには「生きる」と「活かす」のエネルギーがあるということを知りなさい。そして、動詞的な「こと」名詞と名詞的な「もの」名詞で整理すると辞書の中にあるLIFEの単語の意味のコアーが理解できるということを伝えました。

活→生命、生物、生き物、人生、一生、生涯、生きがい

→活動、活気、活力源、活気を与えるもの

「こと」とそれによって生み出された「もの」が一体となってLIFEの意味が彩られているのか感じられますか?(可算名詞、不可算名詞との絡みがあるとさらに理解が進むのですが、本旨とずれるので置いておきます。)

先週の金曜日に園芸部の1年生の部員さんが育てたトウモロコシの詰まったおにぎりを校長室にもって来てくれました。穀物に命を与え、育み、育てたトウモロコシの生きた証をいただき、活かされた時間でした。温かみのあるおにぎりのおいしさはもちろんですが、それをにぎって、校長室にそれを持ってきてくれた時の心の温かさがおいしさにうまみを添えてくれました。いい時間をありがとう。