ふくよかな心― Grateful!Great Graduates!     GGG(3)

「生命の化学~タンパク質をはかりまくる~」、「建築の近くで働く・研究する」、「国際感覚を身につける~日本から世界へ、そこから見えるもの~」、「低炭素エネルギーの社会実装~未来を考えるリテラシー、理系・文系のセンス~」、「ことばとジェンダーをめぐる現在」、「守ります 人と自然とこの地球~自然の変化を常に監視し、自然災害の発生・拡大を未然に防ぐ~」、「人事xマーケティング視点から見るホントの自分の強みと天職の見つけ方」、「教育格差の社会学入門」、「誰からも必要とされる税理士の魅力とは」「ファッションで世界を変える。途上国から世界へ通用するブランドづくりとは?」10月22日(土)卒業生講座が行われ、1~3年生約350名の生徒が参加いたしました。

在校生が興味・関心を持ち、尚且つお伝えになりたい本質をうまく織り込んだものを講座名としてご提供いただいたことに心より感謝いたします。10名の卒業生の方々に90分のご講座を開いていただきました。それぞれのご講義を拝聴しに参りましたが、各講座10分弱しかお聞きできませんでした。わずかな短い時間だけですが取り上げられていた国、アフガニスタン、インドネシア(バングラデシュ、ネパール、スリランカ、インド、ミャンマー)、ロシア等、宇宙との関わりという意味ではJAXA、NASAなどの話も耳に飛び込んでまいりました。

ほんのわずかな時間でしたが、各講座で心に残ったフレーズには、「高校時代に「これ」本当はそうでないのかも?」「年齢を重ねていくと、英語の助動詞はwillからcanで測られる。」「日本語では1人称や言葉の語尾にジェンダーが出やすい。」「学校教育システムで振り分けられる正当性。努力主義。」「世界と日本の課題解決に取り組む"価値創出集団"―ラーメンからミサイルまでー」「自分の村から出たことがない職人さんが、ご自分の作品を日本のお客さんの前で披露した時の目の輝きが忘れられない。」ご講義中の私の滞在した時間の短さとキャッチする能力の欠如のためうまくお伝え出来ない歯がゆさはもちろんですが、ここでご紹介させていただく部分から生徒の学びの大きさ、広さ、深さを推し量っていただけると思います。

お力添えいただく卒業生の方々は毎回、「学生時代にそんなに成績が良くなかった自分が...。」と仰います。今回もそのお言葉を聞き、冗談のように、「その言葉は信用いたしません。」と申しましたが、それは真実で、だから茨高で学び、志を「高く」持ち続ければ社会で、世界で活躍し、なくてはならない人物として世の中に貢献することができるということ、成績の良し悪しだけで測ってはいけないというメッセージを生徒の皆さん、そして教職員に送っていただいているのではないかというところに思いが至っています。卒業生の皆さん、そして最近では在校生の皆さんから感じるほの暖かい、包み込むような、やさしさ、慈しむ気持ちを「ふくよかな心」と名付けて、しっかりと受け継ぎ、茨高で大事にしていこうと思っております。卒業生講座にご参加いただいた卒業生の皆さま、土曜日の午前中という貴重なお時間、そしてご準備に割いていただいたお時間ありがとうございました。