楽しかった!  Grateful!Great Graduates! GGG(4)

「校長先生、今も優等生の表彰はあるんですか?」昨日、10月29日、同窓会総会(久敬会)でご質問を受けました。「自分たちの時代には京大に入った人数に応じて表彰されていたように思うんです。」とお続けになり、「その表彰された中でも一番成績が悪かった~君が社会では一番活躍していた。」と豪快にお笑いになり、「校長先生、高校時代が一番楽しかったわ。」としみじみと話してくださいました。次年度60歳を前にして、どのように生きていくかの模索中の私に30年以上年長のご卒業生の方から、「目の前の生徒の高校生活をしっかり頼むよ。」とお伝えいただいたような気がしました。90歳を前にしたご卒業生の方に、「年に一度の母校の同窓会の総会が楽しみだ、そして高校時代が一番楽しかった。」と言わせる茨木高校。様々な分野で活躍された方々が昔を懐かしまれ、旧交を温められながら、高校時代は本当に良かったというお言葉を耳にし、今、現在、在校する生徒の皆さんの高校生活を豊かな、実りのあるものにしていくために力を尽くしたいという意を強くいたしました。「高校生活楽しかった!」この言葉に勝るものはありません。在校生の皆さん、70年後にそう言えるよう目の前の時間を楽しんでください。

冒頭のご挨拶を添付いたします。

 久敬会会員の皆さま、こんにちは。ご挨拶の前に、平場の言葉で申し訳ありません。本日、対面での総会の開催を心よりお喜び申し上げます。

 平素から母校の教育にひとかたならぬご理解、ご支援を賜っておりますことに、厚く御礼を申し上げます。私は、今年4月1日に前校長の山上浩一先生のあとを受けて着任しました高江洲良昌でございます。赴任して半年が過ぎ、様々な行事に携わる中で卒業生の方々からの熱いご支援のおかげで在校生が育まれているということを実感し、自然な形で茨木高校の人を育てる「ふくよかな心」が伝授される場面に数多く立ち会っております。

 春の京都大学でのスプリングセミナー、学問発見講座、夏のリーダー養成講座、東京スタディーツアー、京都大学研究室訪問、最近では本日ご講演いただく石野先生にお力添えいただき、ご教示いただいたオータムセミナー、PTA進路講演会、卒業生講座、そして課題研究。タイトルをご紹介するだけでもこれだけの時間を要する諸行事で、ご教示いただく本質的な部分はもちろん、先輩として、生きるということに対して半歩だけ前から、等身大の、包みこむような、ほのかに温かい思いを、言葉にして届けてくださっています。

 新型コロナウィルスの感染症によりこの2年、伝統ある体育祭、宿泊野外行事、妙見夜行登山等の行事を中止、縮小など多大な影響を受けました。2か月の休校を経て入学した現3年生は、まさしくその大きな影響を受けて高校生活を送ってまいりました。一昨年中止、昨年縮小して実施された体育祭の経験しかなかった75期生は諸先輩から受け継いだ自主・自律の精神に基づいて、暖かい言葉をかけあいながらフルサイズの体育祭の復活を成し遂げてくれました。数多くのリーダーとそれを上回る数の名フォロワーたちが織りなすパフォーマンスは人数の制限を設けた中で入場された保護者の心まで魅了いたしました。明日は文化祭です。昨日広報委員の生徒2名より、このパンフレットを頂きました。クラス、部活動、有志の様々なパフォーマンスの数々が所狭しと詰め込まれているこのパンフレットを覗き込みながら明日の一日をどう過ごすか思案をしております。

 最大限の、細心の注意を払いながら、感染症対策をしっかりとったうえで、生徒と教職員が一体となって様々な教育活動を前へ、前へと歩を進めたいと思っております。

 久敬会の皆さま方には、2025年の創立130周年の記念事業にもお力添え、ご支援いただくとともに、母校の教育のために、日々の授業をはじめ学校行事、課題研究など様々な場面で引き続きご指導いただきます。今後とも厚いご支援、ご協力をいただけますようお願い申し上げまして、簡単ではございますが、私のご挨拶といたします。ご清聴ありがとうございました。