促音便(3)  タン・つまむ・タン・バー Road-Broad-Abroad 8

「坂」「さか」これを拍で表すとタン・タン 手を上下で2回たたく。

「作家」「さっか」これは上のタン・タンの間に親指、人差し指をつまんでふっと上げる。

 タン・つまむ・タン

「サッカー」これは上の動作にプラスして最後のタンの後に右手をさーっと伸ばす。

 タン・つまむ・タン・バー

これを、リズムを取りながら動きと合わせて何度も口にしながら自分のものにしていく練習をどんどんやっていった。やはり日本語ネイティブでない生徒たちにとって「促音便」「っ」は難しいようだった。指をつまみながら「っ」を繰り返す。指をつまみながら「っ」「っ」「っ」

何とかイメージと音と拍をうまくとらえられるようにと思い「サッカーボール」がプリントされたネクタイを買った。横田基地での「教育実習」でネクタイを示しながら、サッカーを定着させることができた。(と思う。)

しかし、中央線の電車の中でこのサッカーボールのネクタイが高校生の目に留まった。その当時顔を黒く塗るのが流行っており、その生徒たちから声がかけられた。「すごいじゃん。サッカーボールばっかじゃん。」「こんなネクタイあるんだねー。」

恐怖を感じた。何かされるのではないかと思いながら、気が付けば、満員電車の中で、タン・つまむ・タン・バーを繰り返した。忘れられない思い出だ。でも、機会があればブログを読んでいる皆さんにいつか見てもらいたいネクタイです。