はし、くも、あめ

同音異義語をイントネーションで聞き分け、文脈で理解する力が日本語話者の中にはあるんだという話をイントロにして「油脂」の説明がなされました。化学の授業は家庭科ともリンクをし、健康を考えるという点では保健の授業とのかかわりも深いということを実感しながら授業に聞き入りました。

太陽の光を待ちながらの授業。「窓際の君が輝いたらプリズムによる分光を示すからね。」そう告げてからの光の三原色、反射と吸収が起こることで光合成という命を育む営みがあるということを説明しておられました。

化学、地学、いずれも自然科学の授業の中で環境やその中で生きる自分たちの生活に係るダイレクトな内容は心に残り、より深いところへ誘われるお話でした。

2時間めに拝見した理系科目の前に、1時間めに3年生の英語長文の授業にお邪魔しました。3年生のこの時期の授業はまさしく息をのむ、一分、一秒が大切な授業です。2次試験で出会うであろう問いを意識した設問、読解する際に立ち止まってしまうような構文。読んでいるパラグラフだけでは解決しない設問に対応するためにextensiveに読む技術。構文や語彙の説明に至るまできめ細やかな心配り溢れる授業に触れ、暖かさに包まれる思いがしました。ここからの一か月触れるすべての問題や解説を余すことなく自分のものとして本番に臨んでほしいと思います。一か月で信じられないほど伸びますよ。これは私の力ではなく教えた生徒たちから学んだことです。76期生のみなさんをどこかで誰かが待っています。いつかどこかで会うあなたでなければならない人、そしてあなたを支える人、そしてあなた自身のために力を尽くしてください。全力で応援しています。

今日は、MJS(授業見学のプロジェクト)、先生方が授業をお互いに見て研鑽を積むというプロジェクトのおかげで生徒のみなさんや先生方の姿を近くで拝見できる良き日となりました。明日もいい日でありますように!

「はし、くも、あめ」は関西弁は標準語と逆なんですよね。日本語を教えるときに苦労しました。みなさんはすっきり使い分けできますか?実は難儀なのですよ。