風が吹いた!

冬芸では華やかな踊りが披露されていた。宿泊野外活動の時にはラフティングの時に団長と呼んでくれたメンバーだったように思う。華麗な踊りに心魅了された。廊下から見ているだけでも冷たい空気に凍えそうでしたが、見つめるみんなと踊るパフォーマーの間には熱気が漂っていました。

 その向かいでは、Beyond Iに参加する生徒たちの事前研修が行われていた。シンガポールのビルがなぜ高層階へと伸びていくのかについてグループで話し合う。3分の時間をかけたのちの発表。土地が足りないため、広告のため、耐震補強工事が進んでいるためなどどれも納得させる答えが続いた。その中で心揺らしてくれた答えは、「ビル風で涼をとる」だった。みんなが懸命に考えて、前向きに出した答え、そこに少し違った味付けがなされる。それはどの班のプレゼンターもグループのみならず、ティーム全体を考えたうえでの取捨選択。一人ひとりのMindから生み出されたWind。Mildの中に垣間見えるWild。最初は風を意図的に起こす。みんなの心が動いたら風は起きる。後はその風にみんなで乗ればいい。

 今日一番の大きな風は、留学生エミリーの最終登校日。10か月の茨高での高校生活に別れを告げ、アメリカに帰る。たくさんのことがあったでしょう。部活や宿泊野外活動、もちろんクラスメイトとのたくさんの思いでも携えて、空港へと向かうことになるのだと思います。妙見夜行登山。最後尾を歩く私とずいぶん長い距離をすぐ近くで歩いた。何度も大丈夫と声をかけ、その度に気丈にふるまった。スピードが上がらないときもひたすら前を向いて歩き続けた。日本の様々な学校を探してもこんな行事はない。エミリーの心の中にどんな風に残っていくのか。彼女はみんなへのスピーチの中で日本に帰ってくると告げていた。行き来できる時代に戻った。エミリーはきっと多くのものを持って帰る。多くのものを残して。 

 風が吹いた後は寒々しい。心の中に残っているものを温め合って前進もう!

I hope beautiful memories will stay in your heart, and cool wind might sometimes remind you of tough time on the way to the top of the mountain. Have a nice trip to your country!