物理のT先生は生野高校に勤務され、25年。
今年、再任用最終年であり、生野高校での最後の実験が行われました。
ベンジャミン・フランクリンは雷の正体が電気であることを証明し、雷からの被害を避けるために、避雷針の傘を発明しました。しかし、避雷が不完全だったため、死者が出てこの傘は使われなくなりました。
「ファラデーのかご」は1836年にイギリスのマイケル・ファラデーにより開発されました。
ファラデーは、生涯行った実験を細かく実験記録に綴りました。
今回、使用した道具はその実験記録を基に本校のT先生が作られたものです。
3種類の実験を行いました。
①電気が体に流れるとどうなるのか。(筋肉が収縮し、関節が曲がる)
②電気が体に溜まるとどうなるのか。(髪の毛が立つ)
③「ファラゴーのかご」の中に入るとどうなるのか。(体に微量の電気は通るが全く感じない)
日本でも、落雷により命を失っている方がいらっしゃいます。
被害を受けやすい場所は、ゴルフ場や砂浜などの周囲に高いものがないところです。
今回の実験では、雷の原理を学び、雷から身を守る方法をサイエンスとして理解を深めることができました。
~落雷による被害から守る方法~
・雷が鳴っているときは、木のそばに近づきすぎない(5mは離れて、できれば寝そべる)
・避雷針(雷の電流を大地に安全に逃す装置)
避雷針先端部分の左右それぞれ約60度の範囲(保護角)に入る必要がある。
・建物の中に入る(コンクリートや鉄筋は雷による電気を逃がす)