自動車の運転をしたり、映画を観たり...と日常生活を普通に送れていた人が視覚障がい者になったとき、今まで当たり前にできていたことができなくなったことで、とてもつらい思いをします。生まれながらに視覚に障がいがある方も周りの人が普通に見えていると、「なんで自分だけが...」と、折に触れてやはりつらい思いをします。
自らの障がいを受容できない間は考える余裕もありませんが、視覚障がい者が将来のことを考えたときに必ず直面するのが「どうやって生きていくか」という問題です。
そんな切実な問題に直面しているご本人に届いてほしいという思いを込めて、今回理療系学科のポスターとチラシを新調しました!
【チラシの表面と共通のポスターの画像】
【チラシの裏面】
デザインはポスターやチラシではあまり使わない黒を背景に一条の光を入れただけの非常にシンプルなものにしました。この暗闇から差し込む一条の光に「視覚に障がいがある方たちに働くことをあきらめないでほしい!」、「大阪北視覚支援学校が皆さんの希望の光になりたい!」という強い思いを込めています。
これからいろいろなところでこのポスター、チラシを使って、宣伝していきますので、よろしくお願いします‼
以前のブログにも書きましたが、私自身、視覚障がい者になったときに、視覚支援学校であん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師になるための勉強ができるとか、自分の視力で視覚支援学校に入学できるとか、そういうことを全く知りませんでした。私と同様に今もどこかでこのような情報を知らずに、これからどうしたらよいか途方に暮れている視覚障がい者がたくさんいらっしゃるかもしれません。そんな方たちに「届け!」と思って作ったポスターとチラシですが、視覚障がいの程度によっては当然このポスターやチラシが見えない方もいらっしゃいます。そういう方にはこのポスターやチラシを見たご家族やご友人からお伝えいただければと思っています。
それから、たまたまこのブログに行き着いた方、本校のポスターやチラシを見た方たちの中には、「今は身の回りに視覚に障がいをもった方がいないよ」という方も多いでしょう。そんな方は、将来家族や親戚、友人が視覚障がい者になったとき、あるいは新たに視覚障がい者と出会ったときに、その方が今後の人生をどうしようか悩んでいたら、このブログやポスター、チラシのことを思い出して「視覚支援学校であん摩マッサージ指圧・はり・きゅうの勉強ができるらしいよ」と教えてあげてください! 将来の選択肢が増えるだけでも大きな希望になると思いますので、よろしくお願いします‼
北視覚支援学校の理療系学科の教職員一同、皆さんのお越しを心よりお待ちしていますので、少しでもご興味がわきましたら、ぜひ見学に起こし下さい‼ 皆さんに少しでも希望の光を感じてもらえるよう、熱い思いをもって説明させていただきます‼
やるなんは