理療系学科の特長 その10「そもそも理療って何?」

 まずは次の動画をご覧ください。

 日本理療科教員連盟作成の動画「視覚障害者の天職、「理療」をご存じですか?」

 この動画は私たち理療科教員の多くが所属している日本理療科教員連盟が作成したものです。

 動画でも紹介されていますが、私たちの業界では、「理療」とはあん摩マッサージ指圧・はり・きゅうのことを指します。

 視覚支援学校に働いている私にとっては当たり前に使っている「理療」という言葉ですが、一般の方にはなじみがないですよね。

 この言葉、もともとは「物理療法」の真ん中の二文字を取った略語から始まった言葉なんです。

 じゃあ次に「物理療法」って何?ってなりますよね。物理療法は「物理的刺激により、症状を軽減して組織の回復をうながす治療法」を指します...う~ん、今ひとつわからない😓

 「物理的刺激」って何なんでしょう。物理的刺激には、圧迫したり、引っ張ったり、振動させたりする機械的刺激、電気を流す電気的刺激、温めたり冷やしたりする温度刺激、赤外線や紫外線を当てる光刺激などがあります。

 皆さんに一番なじみのある物理療法は「温泉」でしょうか。温泉に行くと、効能とか書いているでしょ? 湯治(とうじ)という言葉があるくらいで、温泉も立派な治療法の一種なんです。

 じゃあ、あん摩マッサージ指圧・はり・きゅうはどうかというと...

 あん摩マッサージ指圧は皮膚表面をなでたり、つまんだり、筋肉を揉んだり、圧迫したりする治療法です。

 鍼(はり)は皮膚表面から刺していくのですが、刺さった細い鍼の先が筋肉などの組織を直接押したり、振動を与えたりして刺激を与えていると考えてもらうと想像しやすいでしょうか。それ以外にも鍼に電極をつないで、筋肉や神経にピクピク電気を流すような治療法もあります。

 灸(きゅう)は皮膚の上に置いた艾(もぐさ)を燃やして皮膚を温めますし、鍼のてっぺんにくっつけて鍼の刺激を加えながら温めることもあります。

...なので、あん摩マッサージ指圧・はり・きゅうは「物理療法」の一種なんです。

 これらの刺激は患部の血流や筋緊張を改善して、症状を和らげてくれます。「手当て」という言葉があるくらいで、痛みがあるときにそこを温かい手で触ってもらえるだけで楽になったという経験ありません? あれですよ、あれ! この「手当て」で痛みがやわらぐというのも、実はきちんと理屈があるんです‼

 もしこの「理療」についてご興味がありましたら、ぜひご連絡ください。

 下記のとおり、現在オープンスクールの参加受付中ですので、こちらの申し込みもぜひ‼

 理療科オープンスクール2025

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