「くらしの中にあたたかさや美しさが染み通っていくようなものづくりに大切なことは何でしょう?」羊毛、木、金属といった素材をよく知り、それを生かすように手を加えていく中で学んでいきます。
今回の課題は木の皿。素材は桂板材(12.5cm×17cm×厚さ2cm) を使い、制作工程はアイデアスケッチ→三面図に起こす→木取り→粗彫り→彫り→研磨→塗装となります。
丸のみで深さのある皿をすべて手で彫り込みました。かなり根気のいる作業ですが、だんだん手になじむ木目のやさしい肌合いが生まれてくる過程は手づくりならではの味わいです。
内容物とのバランス、持つ時のバランス、外側と内側のバランスを考えながら深さを彫り出していく作業は用途に即していることと美しさとのバランスに向き合う体験になりました。