3月22日(水)3学期終業式を体育館で行いました。

3月22日(水)3学期終業式を1、2年生が体育館に集合して対面形式で行いました。

新型コロナウイルス感染症の影響で3年間、校内放送や教室のプロジェクターを使ってオンライン形式で始業式や終業式を行ってきましたが、新型コロナウイルスへの対応の変化で、対面開催が可能になりました。

校長からのメッセージは、以下のようなものです。

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皆さん、おはようございます。3学期の終業式を迎えました。こうして体育館に皆で一緒集まって終業式ができるようになりました。新型コロナウイルス感染症による制約が解除になり、対応が変わったことによります。皆さんと顔を合わせてお話しできることを嬉しく思いますが、ウイルスが無くなったり、ウイルスに何か特別な変化があったりした訳ではありません。新型コロナウイルスは、今もあり、日本全国で感染者が毎日出て、それが主な原因で亡くなる人も毎日報告されています。変わったのは、発生が確認されてからのこの3年間で時間の経過により、人間の方に免疫ができたことや、感染しても対応が十分にできる準備が整ってきたことだと思います。

時の経過とともに変わることでは、今朝の登校で正門のアプローチを歩いていると桜の花が咲き始めています。日本独自の習慣である春のお彼岸になり、昨日はその中日で春分の日でした。英語で言うとSpring Equinox Day、即ち、Equi noxは語源としてはEqual Nightということで、昼の時間と夜の時間が同じになる日でした。これからは昼の時間が長くなっていきます。一昨日には新1年生の合格者発表がありました。4月になると新1年生が入学してくるし、皆さんは学年が一つずつ上がります。このように季節とともに繰り返し起こる循環的 Cyclicalな変化というのは、地球が太陽の周りを公転することによります。

一方で、時間というものの本質を考えると、21世紀の科学が明らかにしたところでは、約138億年前にあったBig Bann によって無から有の宇宙が生まれ、時間が始まった。そして宇宙の膨張の過程で太陽や地球ができ生命が生まれた。バクテリアから始まり地球上に今ある様々な生命が生まれた。こちらの時間は、不可逆的 Irreversibleな時間で、後戻りできない時間です。私たちの生命からすると、時間は取り戻せないもの、不可逆的なものというのが本質だと思います。いのちは、時間と一体のものです。生きることは時間そのものだと言えるでしょう。

昨日はまた、WBC=ワールドベースボールクラシックの日本対アメリカの決勝戦の野球中継があり、観て感動した人も多いのではないでしょうか。準決勝のメキシコ戦も含め、粘り強く最後まで諦めないで一人一人が挑戦し続けることで、チームとして最高の結果を得ることができると改めて感じました。良い結果は苦労の向こうにある、苦難のあとに幸せが待っている、といったことを改めて感じました。2年生は、4月から3年生になり、高校生活の最後の1年間を進路決定という大きな人生の岐路に立ち、大学等の受験という難関を乗り越える必要がありますが、最後まで粘り強く頑張って挑戦をして、最高の結果を得るための時間にしてほしいと願っています。

WBCの最後のCはクラッシックで、古典ということの意味以上に決定戦、最も大事な試合という意味で使われています。クラッシック=古典は永く消えることのない大事な人類の叡智という意味があり、音楽や本でも重要なものが多くあります。清水谷高校の図書館にもたくさんある古典といわれるような永く読み継がれている本がたくさんあります。この春休みに、時間がある内に、古典といわれるような本を読むのもお勧めです。最近、私はドストエフスキーの「罪と罰」を改めて読んで、人は自分だけが正しいと思い込んで行動してしまうことの恐ろしさや、そのことがとんでもない結果をもたらす怖さを改めて考えました。現在ロシアがウクライナで起こしている戦争も、人間の思い込みの結果がもたらしているように感じざるを得ません。読書はお勧めです。

ともあれ、次に皆さんに会う4月10日には、マスク無しが原則の学校生活になります。また元気な笑顔を見せてください。以上で今日のメッセージにします。

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