10月17日(火)1限に1年生の「現代の国語」の授業を見学しました。
教科書にある鷲田清一さんの評論文「わかろうとする姿勢」について、教科書と授業プリントに加えて電子黒板に投影されたスライドを使いながら、読んで理解する訓練をしていました。
最初に2人ペアになって教科書の本文を互いに声を出して読んでから、「わかる」ということの色々な意味を考えたり、本文を理解するための幾つかのポイントを指導されたり、文章の中に出る精神分析のパイオニアであるフロイトや、哲学者としてのパスカルについて教わったりしていました。
高校1年生にとっては、ある程度の予備知識が無いと読解自体が難解になりかねない内容に感じましたが、「現代の国語」では、こんなレベルの文章を理解できるようにするのだと感心した。
鷲田清一さんは、講演会やシンポジウムなどで数回お話を伺ったことがありますが、とても分かり易いお話をしてくださる方だと記憶しています。いろいろメディアに寄稿されたり、選書や文庫、新書なども沢山あります。
国語の先生によると、鷲田清一さんの書かれたものは、大学入試には頻繁に出されるそうです。
国語の読み方から始まって、国語を使って自分の頭で考えることや、国語で他の人に説明することを、高校1先生からしっかり訓練していってほしいと思います。
この授業には、授業観察をする校長と教頭に加えて清水谷高校の先生方の授業改善・授業向上をめざす「授業づくりチーム」の呼びかけで、国語科の先生や他教科の先生方も数名、授業見学に来られていました。