5月22日(水)夜は、演劇「ルール~『十五少年漂流記』より~」を観ました。
この演劇は、文化庁の「劇場・音楽堂等における子供舞台芸術鑑賞体験支援事業」として、子ども(小学生~18歳まで)は無料招待になっているようです。小学生も沢山入っていました。また、シニアチケットもあって、なかなかフレンドリーな値段設定になっています。6月には2日間ながら大阪公演もあるようです。
ジュール・ベルヌの子ども向けの冒険小説「十五少年漂流記」が素材になっていて、9人の登場人物によって、ルールとは何かをモチーフに、共同体や民主主義、リーダーはどうあるべきかなど色々考えさせる演劇になっていました。
リーダーが交代しないと独裁になってその組織は腐るとか、現実の国家や会社にリアルに当てはまることをズバリと台詞で言ってくれます。
8人の少年の共同体の中に人種差別や民族対立などがありながらも、敵対する相手があると結集するなど、人間の様々な姿が出てきて、照明や演出の迫力とともに面白く観ました。
終演後には4人のキャストによるアフタートークがありました。役者は色んな人間になれるという舞台俳優の魅力や、稽古で落ち込んだり上手く出来なくて自分で自分の顔を殴るという苦しみが生々しく、興味深く聴けて、心に残りました。それでも挑戦しない後悔はしたくないとか、失敗してもネガティブにならずに常に前向きに次に生かすというのは、何の仕事でも同じだと思います。
最後は写真タイムになりました。