6月7日(金)3限に教育実習生による1年生の歴史総合の授業を見学しました。
フランス革命後のナポレオン・ボナパルトの登場から、共和制と帝政を行き来するフランスの状況や、その影響で状況が大きく変わる神聖ローマ帝国の解体とイギリス、プロイセン、ロシアなどの対応や、19世紀の各国の状況等に関して、知識を整理しながら流れをつかんでいました。
昔、銀行員としてドイツに留学していた時に、ドイツ人にドイツは長い歴史のある国と言ったら、直ぐに、ドイツの歴史なんて100年ちょっとしかないよ!、しかも今も東西に分かれている(1984年当時)と反論されて、確かにドイツ人の民族国家として今のドイツの形になったのは19世紀の後半、日本の明治維新とほぼ同時期で、それまでは一つの歴史を持つ国ではなかったと再認識させられたことを思い出しました。
ヨーロッパのこの時期の歴史は、国家体制も地理的な領有も大きく変動するので難しそうですが、一度流れが解ると、とても興味深く面白いところです。現在はユーロ圏が誕生して往来が自由になりましたが、私の留学時代は、各国で陸地に厳然と国境を表す柵や「ここが国境」という表示、鉄条網があり、機関銃を持った兵士が国境管理をしていたので、どんどん変わっていることを実感しています。
生徒の皆さんには、是非興味を持って学んでもらいたいと思います。