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8月10日(土)ニュージーランドの教育システムについて①移民大国の共生教育

8月10日(土)ニュージーランドの教育システムについて①移民大国の共生教育

Mount Albert Grammar Schoolに1週間通い、HeadmasterのPatrick校長とは初日に公式に1回と、その後非公式に2回、計3度話し合う機会がありました。また色々と生徒の世話をしてくれたInternational Office のクレア部長ほか多くのスタッフや、教職員研修で話しかけてきてくれたフィジー出身の数学の先生、学内外で献身的に我々の世話をしてくれた現地エージェントのデイビッドさんやマリさんからも、ニュージーランドの教育システムについて様々な情報をいただきました。

今回初めて清水谷高校の生徒を受け入れてくれた Mount Albert Grammar Schoolは、1922年創立の100年超の歴史を持つ共学の中高一貫校で、生徒は3500人、教員は220人という国立の学校でした。ニュージーランド最大都市オークランドの中心地にありながら、羊の放牧場もある広大な農場や、天然芝のラグビー場2面、天然芝のサッカー&ホッケー場2面、テニスコート12面、クリケット場、温水プール、体育館等を持ち、ラグビーの国代表オールブラックスメンバーを輩出するなど、各スポーツで優秀な成績を挙げる一方、学力面でもニュージーランドのトップ5に入るという文武両道を誇る学校でした。

ニュージーランドは先住民マオリ族と、今も元首をイギリス国王としているようにイギリス出身の人たちが多く住むものの、国の全人口が大阪府よりも少ない5百万人ほどしかおらず、国の発展を海外移民の受け入れで支えて行こうという移民大国、多民族国家、多文化社会です。

最近はパキスタンやネパール、バングラデシュ、また南アフリカなどアフリカ諸国からも移民が増えているということで、国の移民政策に従って、Mount Albert Grammar Schoolでも、英語が出来ないニューカマーを積極的に受け入れているとのことでした。なぜならば、子どもたちはこれらのニューカマーの同世代と数年後には一緒に仕事をして、この国を支えて発展させなければならない、そのための共生やリーダーシップをこの学校で学ばせ、身に付けさせなければならないと、Patrick校長は繰り返し話されていました。

今回、清水谷高校の生徒たちを受け入れて、バディの役割を引き受けたMount Albertの生徒に、英語のコミュニケーション能力が十分でない同年代の日本人と一緒に同じ授業を受けさせてリードさせることで、Mount Albertの生徒にも得るものが沢山あると、Patrick校長は考えておられるようでした。

そのために、日本人同士は出来るだけバラバラにして日本語が使えず、どっぷりと英語だけに浸かる環境にして、困った時はバディに相談したり、International Officeに常駐している日本人スタッフに助けを求めたりすれば良い、とMount Albert側では考えているようでした。実際、この1週間で日本から個人的に1ターム(3ヵ月)や1年、3年、それ以上の長期留学でこの学校にきている日本人の中高生5~6人に日本語で話しかけられましたが、日本人はつい固まりがちで、頭がその都度日本語になって、せっかく英語の環境にあるのにもったいないとInternational Officeのスタッフは残念がっていました。

この受け入れ体制は、組織としてもシステムとしても、とてもしっかりしていて、清水谷高校にとっても、生徒を任せてしまえるという点で大変ありがたいものでした。

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