大阪府立吹田東高等学校第43回入学式を盛大に執り行いました。
大阪府教育庁代表、地域の方々、ＰＴＡ代表等たくさんの方に、43期生の入学を祝福いただきました。
式辞
本校は昭和四十九年に設立されました。以来、教育方針として、「真理」を求め、「正義」を愛し、「健康」であれ、を三本柱としております。
次にスローガンとして４つのＳ（えす）があります。
それは、「ＳＴＵＤＹ」確かな学力、「ＳＣＨＯＯＬ ＳＰＩＲＩＴ」豊かな人間性、「ＳＰＯＲＴＳ ＆ ＣＵＬＴＵＲＥ」部活動の活性化、「ＳＯＣＩＥＴＹ」地域に開かれた学校を表します。
開かれた学校として、近隣の中学校・小学校・幼稚園との交流だけでなく、地域の方との活動、クリーンキャンペーンと称した合同清掃活動、自転車指導、地域企画事業への参加など多方面に取り組んでおりますし、学校周辺の交通安全標識等で特にご支援いただいております。
この校訓とスローガンを大切に、吹田東高校は日々の教育活動を行っています。こういった中、先月３月には、吹田東高校として、大阪府教育委員会表彰をいただきました。
皆さん一人ひとりが、この吹田東高校で、3年間、いわゆる１０００日のドラマの主人公として学校生活を送っていただきます。授業、行事、部活動に取組むのはもちろんですが、単に卒業後の進路を確保するというだけでなく、社会に自信をもって旅立てるような、人生の礎（いしずえ）を築いてほしいと考えています。
これからの学校生活で、特に実行してほしい三つのことについて、述べます。
一点目は、授業、勉強を一番大事にしてほしいということです。本校の先生方は、一生懸命授業に取り組んでおります。授業中に、疑問に思うことがあれば、ぜひ質問してください。
二点目は、本校の部活動等に是非入ってください。
運動部・文化部併せて三十二部ありますが、部活動に入部し活動している生徒の方が、成績がよくアップすると言われています。
なぜ、部活動などに打ち込んでいる人、勉強の時間をとりにくい忙しい人の成績があがるのでしょうか？ それは、限られた勉強のための時間を有効に使っているからです。時間がたっぷりあるから、勉強ができるかというと、疑問です。勉強（宿題、予習、復習）をしっかり行う方法を、毎日の生活で実行できるようになった人は、高い達成感を感じるとともに、さらに次の次元のレベルの、密度の高い勉強方法を、実行できるように、自ら取り組んでいくからです。
さらに本校では、外部講師による出張講座（Ｓ講座とよんでいます）の取組も、長年実施し成果を上げております。
その結果、入学当初では本人が、まったく予想できなかった大学等に進学できるようになるのです。
自分の可能性を、自分で低く、できる範囲でよいと思うのではなく、高い志をもって、高校生活を送ってほしいと願っています。
その結果として、大きな達成感を持って、この吹田東高校を卒業していただけるものと確信しております。
最後の三点目は、あいさつです。一年の担任、教科担当の先生以外にも多くの教職員が、みなさんの高校生活をサポートします。また、大学、企業など外部から訪問いただく方もたくさんいますが、皆、生徒のみなさんのために訪問いただく方ばかりです。お世話になる方へのあいさつ、クラスメイトへのあいさつは、相手から言われて返事のあいさつをするより、先に皆さんから、あいさつをするのが、気持ちが伝わってよいと思います。
相手の顔をしっかり見ながら、笑顔で、おはようと言えるようになれば、アイコンタクトができれば、気持ち良いあいさつが、また返ってくると思います。
吹田東高校は、先生や友達と出会うすばらしい場であります。共通の目標のもとで、力を合わせ、額に汗して共に頑張り、励まし合う中から、真の友達ができます。本校での三年間で「我が師」「我が友」といえる人に巡り会い、生涯を通じての交わりを深められるよう祈ります。
昨年8月に完成した仮校舎で学校生活を送っております。仮校舎ではありますが、見ていただいた通り、全館冷暖房完備の素晴らしい校舎であります。また、食堂にも、夏までに冷暖房を完備します。
さらに、地域の方の協力も得て、6月頃までには、横断歩道を通って、直接プール、テニスコートへ移動できる予定になっています。
グランド利用の部活動では、万博グランド以外に東山田小学校の利用についても地域の皆様のおかげで配慮いただいています。
そのような中、みなさんに今できることは何か、それはこの吹田東高校で、勉学と部活動・生徒会活動両方に励むことです。先ほど申しました、3年間１０００日のドラマの主役として、期待しています。
2年前からオーストラリアのマジー高校への語学研修も軌道に乗ってまいりました。在籍生徒のおうちで、ホームステイできるのが、よいところと思っています。ぜひ、検討ください。
最後に保護者の皆様方、本日から三年間、お子さまをお預かりいたします。教職員一同心血を注いでまいる所存ですが、ご家庭におかれましても子供たちが学業への専念と、部活動への入部等ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げ、私の式辞といたします。