吹田東高校の生徒の皆さん、こんにちは。
休校中の課題が手元に届いているかと思います。しっかりと計画的に取り組みを始めていますか?「ギリギリにやればいいやー」なんて思ってはいないですか?
何を隠そう、私自身もかつてはそういうタイプでした。なので、そういう人の気持ちはとてもよくわかります。ギリギリだろうが、ちゃんと期限までに仕上げられれば、問題ないって思ってしまいますよね。校長なのに、こんなことを書くのは恥ずかしいですね。
でも、今は違います。余裕を持って準備することを心がけています。実は、私の意識が変わったのは、こんな話を聞いたことがきっかけでした。
ある人がお金持ちの親戚にこう言われました「毎日、君に86400円をあげます。夜中の24時になったら、きっかり86400円を毎日口座に振り込みます」と。
こんなことを言われたら相当嬉しいですね。ちょっと計算してみると、毎日86400円もらうと30日間では259万2千円になります。すごい大金です!
「ただし」とその親戚は条件をつけました。「毎日残っている残高は返してもらいます。24時にまず残っている分を返してもらって、その後で86400円を振り込みます」と。
この話を聞いて、皆さんどう思いますか?毎日86400円を使い切るって結構難しそうです。きちんと計画的に自分の欲しいものを買っていけたら、1カ月で259万2千円の価値があるものが溜まりますが、その場限りで無駄使いをしていると、あまり有効活用できなさそうです。
これはたとえ話ですが、これがまさしく「時間」なのです。1日は86400秒なんです。
この話を聞いてから、私の時間の使い方は変わりました。「後でいいや」はなくなりました。24時になるとなくなってしまう、と思うと、一瞬一瞬を大切に生きられるようになりました。
面白いことに、余裕を持って課題提出ができたり、待ち合わせに早く行けるようになったりすると、生活が変わってきました。待ち合わせに早く着くと、同じように早く着いた友達とたくさん話ができて仲良くなるなど、お得なこともたくさんありました。
ギリギリだと、いつも気持ちが焦っていて、余裕のない自分を「何だか不甲斐ないなぁ」と思ってしまっていたのですが、余裕を持って完成できると、気持ちがすっきりして、自分のことを好きになることができてきました。
「余裕を持って行動する」ことは本当にお勧めです。
今日は私の体験談も含めて、少し偉そうに書いてしまいましたが、私もまだまだです。もっと上手な時間の使い方があると思いますし、まだまだ使い切れていない86400円があると思っています。
せっかく毎日もらっている86400秒を有効活用していきましょう。